冬季スポーツ
2021/10/30 16:16

≪目指せ北京五輪≫スノボ浜田 赤丸急上昇だ

北京五輪のメダル候補にまで成長を遂げた浜田。五輪初出場&金メダル奪取を目標に掲げる(C)ムラサキスポーツ

 ジュニア時代から世界で名を残してきた道産子スノーボーダーが初の五輪出場に向け、まい進している。スロープスタイル、ビッグエアの浜田海人(22、ムラサキスポーツ北海道)は「誰にでもチャンスがある競技だと思っている。金メダルを狙いたい」と目標を口にした。
 18年の平昌五輪は自宅のテレビで観戦した。同じ札幌出身で幼なじみの大久保勇利(21)に声援を送っていたが、本音は「めちゃめちゃ悔しかった」。幼い頃から切磋琢磨してきた後輩が自分よりも先に大舞台で滑っていた。悔しさを味わったその光景を今でも鮮明に覚えている。
 それから約4年。昨季はナショナルチーム入りを逃したが「逆に吹っ切れたのが良かった」と今季の飛躍につなげた。初出場した3月の世界選手権で両種目とも5位入賞。スロープスタイルでは3位に2・28点差まで迫り、一気に北京五輪のメダル候補に名乗りを上げた。
 オフは5月末から宮城県内の施設で練習を重ねてきた。五輪本番を想定し、初めて滑るコースにも対応できるように技のバリエーションを増やした。ビッグエア用に「金メダルを狙うためには必要になってくる」と5回転の練習も重ねてきた。
 23日にスイスで行われたビッグエアの今季W杯初戦に出場。現在は一時帰国中だ。12月5日の第2戦(アメリカ)に向けて調整を続ける。これから本格化する代表争い。浜田は「プレッシャーは感じていない。自分との戦いに集中していきたい」と力強く語った。

浜田 海人 (はまだ・かいと) 1999年10月14日、札幌市出身。5歳でスノーボードを始める。札中の島中3年時にジュニア世界大会「ワールド・ルーキー・ツアー」のスロープスタイルで優勝。札新陽高1年時にはリレハンメルで行われたユース五輪に出場した。163センチ、55キロ。家族は母。

(この連載は島山知房が担当しました)

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