ファイターズ
2023/09/02 17:35

《ハム番24時》9月2日

 備えあれば憂いなし。来たるべき不測の事態に備えるのも、プロの仕事だ。3年目の細川は、2カード前の西武戦から一塁守備の練習を始めている。ファーストは郡司やマルティネスら、主力級が〝渋滞〟しているポジション。それでも「代走から守備に行くこともあると思うので、そうなった時の準備をしてます」と、あらゆるケースを想定し出番を待っている。

 急きょ新たなポジションに挑戦する際には、借り物のグラブを使うケースも多い。だが、細川が手にする真っ赤なファーストミットは自前のものだ。「自分で発注しました。『ある物でいいので』ってメーカーの方にお願いして、すぐ用意しました」。その言動からも本気度がうかがえる。

 本職の内野に加えて、外野もこなし、5月には有事に備えて捕手の練習にも取り組んでいた。究極のユーティリティープレーヤーを目指す背番号56は「小、中学は捕手もやっていたけどファーストの経験はないです。投手は中学の時にやってノーコンすぎて辞めさせられました(笑)。どこでも『行け』と言われたら『できます』と言えるように準備するのが僕のスタイル。それはずっと変わりません」。若き職人肌のマルチな活躍に期待したい。

あわせて読みたい