ファイターズ
2023/08/22 06:00

《ハム番24時》8月21日

 23日に行われる夏の甲子園決勝の対戦カードが21日に決まった。頂点への挑戦権を得たのは仙台育英と慶応の2校。仙台育英OBの郡司は「洗練された野球をしていて、めちゃくちゃ強いですね。僕が今の育英にいたら、試合に出られるか分からない(笑)。母校が勝ち残っているのはファイターズで僕だけ。誇らしいですね」と、連覇を狙う後輩たちの躍進をたたえた。

 対戦相手の慶応とも浅からぬ縁がある。郡司の兄は慶応野球部で活躍。自らも進学を目指したが、入試で不合格となった過去を持つ。数ある青春時代の思い出の中で「一番つらかったのは慶応高校に落ちたことです」と話すほど、味わった挫折感は大きかった。

 夢は1度ついえたが、進学した仙台育英では3年夏の甲子園で準優勝。現ロッテの平沢らと共に聖地を沸かせた記憶は、今なお色あせない。受験に失敗した経験を糧に大きな成長を遂げ、大学は慶応に進学。念願だった『KEIO』ユニホームに袖を通し、プロ入りへの道を切り開いた。

 不屈の精神を持つ男は今、後輩たちの活躍を励みに新天地での飛躍を目指している。「刺激をもらっています。もうシーズンの残りは少ない。最近は試合に出たり出なかったりという感じなので、最初の勢いを取り戻せるように頑張ります!」。次は、勇姿を届ける番だ。

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