言葉の一つ一つが初々しい。６月に中日から移籍してきた山本拓は、７日の休日を利用して札幌を散策したという。「夜に郡司さんとご飯を食べる予定があって、夕方ぐらいから散歩をしました。街の感じをつかもうと思って札幌駅から、すすきのまで。『こんな感じなんだ～』って見ながら歩き回りました」と楽しそうに教えてくれた。

　慣れない土地を歩く中で、うれしい出会いもあったという。「ヨドバシカメラで空気清浄機を見ていたら、サラリーマンの方から『もしかして…』って声をかけてもらいました。札幌では初めてです。名古屋の時にはコロナで外出時はマスクをしていたので、ほとんどなかった。久しぶりに声をかけてもらえると、やっぱりうれしいですね」とファンの声を力に変えているようだ。

　プロ野球選手の注目度は高く、活躍すればするほど露出も増え、自然と知名度は上がっていく。あどけなさの残る２３歳は「目撃情報がいっぱい出るぐらい（の存在）になれたらいいですよね」と純粋な笑みを浮かべる。〝やまーん〟が気軽に街を歩けなくなるほどのプレーヤになることを、記者も心から願っています。