今季１００イニング目前　真夏のベルーナドームで前半戦を締めくくる

　日本ハムの上沢直之投手（２９）が１５日、ベルーナドームで行われる西武戦に先発する。球宴前ラストの登板。前半戦の目安にしていた１００イニングのクリアは目前で「イニングをしっかり消化するのは僕の中で大事にしていること。オールースター前に１００イニング行けたらいいなと思っていた。あとは長いイニングを投げながら最少失点で抑えたい」と意気込んだ。

　真夏の所沢で６位の西武とぶつかる。ポイントは、厳しい暑さをどう克服するか。対策について聞かれると「ないッスよ、そんなの。最後は気合です（笑）。暑さには勝てない。水分を取りながら、イニング間に氷のうとかで冷やして体がつらないようにしたい」と本番を見据えた。

チーム防御率リーグトップの投手陣　「先発が長いイニングを投げることが大事」

　今季は１４試合に先発し、全て５イニング以上、投げてきた。投球回は９８回３分の２で、防御率は３・１０。戦績は６勝６敗にとどまっているが、リリーフ陣の負担を軽減するなど、貢献度は高い。

　パ・リーグ６球団の中で、チーム防御率はトップの２・８７。投手陣全体の仕事にも手応えを感じている。「僕ら先発が長いイニングを投げることで中継ぎの方が良い状態で登板できるというのはあると思う。登板過多にもならない。僕らがきつい時、良い状態で出てきて抑えてもらう。それが僕らにとってもプラス。僕、加藤（貴）さん、大海とかがしっかりイニングを投げることが大事だと思う」。上沢はいつもエースの自覚を携え、マウンドに上がる。