■Ｊ１第18節　札幌１―４Ｃ大阪（６月２４日、札幌ドーム）

　偉大な先輩からのエールを胸に飛躍する―。北海道コンサドーレ札幌は２４日、ホームにＣ大阪を迎えたが１―４で敗れた。札幌に加入後、リーグ戦初先発を果たしたMFスパチョーク（25）は後半29分まで奮闘したが無得点に終わった。試合後には2021年まで札幌に所属したMFチャナティップ（29）が登場し札幌サポーターへ別れのあいさつ。母国の英雄からの激励を力に変える。

浅野、駒井と前線を形成

　リーグ戦初先発の節目だったが、「スタメンでプレーできて嬉しいけど、結果を残せなかったのが悔しい」と唇をかんだ。MF浅野雄也（26）とMF駒井善成（31）と前線を形成したが、崩しきることができず不発に終わった。「試合中もコミュニケーションを取っている。まだスムーズではないところもあるけど、これから一緒にやっていったらスムーズになると思う」と手応えを感じているようだ。

試合後、先輩チャナティップがピッチに登場

　試合後には思わぬサプライズが待っていた。川崎からタイ１部ＢＧパトゥム・ユナイテッドＦＣへ完全移籍するチャナティップがピッチに現れた。「チャナ来ました。本当にみなさん、ありがとうございます。本当にすごくここは温かいです」と日本語で感謝の言葉を口にした。そして最後には「スパチョークをよろしくお願いします。みなさん、なまらありがとう！」と締めくくった。

日本語で「チャナ来ました。本当にすごくここは温かいです」

　タイ代表で共闘してきた先輩を追いかけてきた。札幌に加入してからも多くのことを相談してきた。そんな尊敬する先輩からのエールに「恥ずかしい…」とはにかみながら「嬉しい、頑張ります」と決意を新たにした。これからは自分が母国を背負って日本での挑戦を続けていく。