ファイターズ
2021/10/19 11:53

ドラ3水野 新人王へ出発進行「遊撃手定位置つかむ」

準備はOK、発車オーライ! JR四国の制服と帽子をかぶり、高らかに「新人王」宣言したドラフト3位指名の水野。強打の遊撃手として1年目から躍動する(撮影・近藤裕介)

 新人王へ、出発進行~! プロ野球ドラフト会議で日本ハムから3位指名を受けた水野達稀内野手(21)=JR四国=が18日、同社で指名あいさつを受けた。香川・宇多津駅の窓口で勤務しながら、野球に打ち込む鉄道マン。まずは1年目からの開幕1軍と新人王を、最初の〝到着駅〟に設定し、正遊撃手争いに食い込んでいく。

  プロ入りの“切符”を手に入れた水野は、晴れやかな表情で指名のあいさつを受けた。大渕スカウト部長、加藤担当スカウトから直接、期待の言葉をかけられ「本当にプロ野球選手になれるんだっていう実感がわいてきた」と胸を高鳴らせた。
 ルーキーイヤーの目標には、堂々と「新人王」を掲げた。「プロに入るなら、競争に勝たないといけない。やっぱり、新人王を目指したい。新人で開幕1軍に入って、思い切ってやりたい」と、言葉に決意を込めた。
 日本ハムの野手で新人王を獲得すれば、1996年の金子誠(現野手総合コーチ)以来。水野にとって金子は「守備が飛び抜けてうまくて、打撃もチャンスに強いイメージ。攻守で一流のプレーヤー」と憧れの存在だ。同じ遊撃手の大先輩を手本に、北海道移転後初の野手新人王を狙う。
 “打てるショート”として、球団からも高評価を受けている。理想の打者はオリックスの吉田正。「率も残せて、ホームランも打てる。尊敬している」と目を輝かせた。
 2000年生まれの21歳。チームでは高卒3年目の吉田、野村、万波らと同学年にあたる。「一緒にチームを強くしたい。話すのが楽しみ」。駅の窓口勤務で培ったコミュニケーション能力を生かし、積極的に交流を図るつもりだ。
 2023年から本拠地となる新球場にも思いをはせる。「開幕戦のスタメン、ショートを狙って行きたい」。でっかい夢を乗せた水野特急が、北の大地へ勢いよく走りだす。(近藤裕介)

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