コンサドーレ
2023/04/07 05:00

敗れはしたがチームの底上げ感じた川崎戦《河合CRC竜の眼》

試合の進め方に課題残る

 川崎戦(1日、3●4)は、勝ち試合を逃してしまった。最悪勝ち点1を奪いたい試合だったが、G大阪戦やルヴァン杯磐田戦のように試合の進め方で課題が残った。

小林の負傷交代からバタバタした

 前半7分にCKの流れからDF岡村が頭で先制ゴール。MF金子の突破も良かったし、岡村の高さが目立ったシーンだった。早い時間に先制できたことで、その後の試合展開を有利に進められると考えていただけに、同23分にMF小林が負傷交代したことが痛かった。攻撃面でリズムをつくっていたし、守備面でもプレスのスイッチを入れる役割として非常に大きな仕事をしていたので、小林がいなくなってからバタバタしてしまったなという印象がある。

 同25分の失点シーンはDF福森とGK具聖潤の連係ミスからのもったいない失点だった。相手GKからの1本の長いパスから失点につながってしまった。福森もあそこまで体を当てられてしまうと、フィジカルの強い相手に対して対応が難しくなるし、具聖潤も思い切って2人に構わずキャッチしに行くか、しっかり弾くか中途半端になった印象がある。

2失点目はボールが渡る前に福森が駆け引き出来ていれば

 同27分にMF青木のアイデアあふれるパスからMF浅野が頭で勝ち越しゴールを決めたが、同39分に再び追いつかれた。福森のあの場面の対応はボールがマークする相手に渡る直前まで駆け引きができていなかった。1失点目もそうだが、コンタクトする場面の一歩手前で相手に体を一度当てておくとか、あるいはもう少し早くポジションを取っておくといった駆け引きができたのではと個人的には思う。

 同アディショナルタイム1分に勝ち越しゴールを許したシーンは、DF馬場がボールを奪われて失点につながったが、ミスは誰にでもあるし、リスクを背負ってボールをつなぐ攻撃サッカーを目指している中では致し方ないと思う。これを機にボールを置く位置だったり、ボールをもらうまでの自分の立ち位置、ポジショニングをしっかり整理して、次につなげてほしい。

 後半11分にDF西が投入されて、チームとして時間、リズムがつくれるようになり、すごく大事な役割を果たした。ベテランならではのゲームを読む力、戦い方のテンポを変えるあたりで非常に効いていた。

金健熙の同点弾はさすが代表選手のわざ

あわせて読みたい