野手で先発出場し、試合途中からリリーフで登板予定

　日本ハムのドラフト１位・矢沢宏太投手兼外野手（２２）が、１４日にエスコンフィールド北海道で行われる西武とのオープン戦でリアル二刀流に挑戦する。野手で先発出場し、試合途中からリリーフで登板予定。プロ入り後初の投打同時出場へ向け「自分の最大の準備をして試合に臨むのが大事かなと思う」と闘志を燃やした。

マウンドは２日の紅白戦で経験済み　「結構硬くて良い感じ」

　いよいよ真価が発揮される。黄金ルーキーが新球場で初めて開催されるオープン戦を舞台に、本格的な二刀流デビューを果たす。本拠地のマウンドは２日に行われた紅白戦で経験済み。「結構硬くて良い感じだと思う」と好印象を抱いている。巧打と俊足で快進撃を続けている打者・矢沢に負けじと、投手でも猛アピールを見せるつもりだ。

　守備に就くか、指名打者での出場になるかは未定。建山投手コーチは、あらゆるパターンを想定し登板のタイミングを伺う。「難しいですよね。打順が回ってくると準備が出来ない。守ってピッチャーもとなれば、準備の仕方にすごく神経を使う。だから『この回に投げる』とは決められない。でも彼は準備がすごい短い子なので先頭で凡退したら、ひょっとするといけるかも。こちらも色んなことを考えながらですね」。細部にまで気を配り、最も力を発揮しやすい舞台を用意するつもりだ。

　１５日には日体大の卒業式に出席予定で、一時的にチームを離れる。ドラ１左腕は快投を手土産に、気持ちよく母校への凱旋を果たす。