大相撲
2023/02/27 21:00

モンゴル生まれ札幌育ちの北青鵬が新入幕

番付表を手に笑顔を見せる北青鵬(左)と、元横綱白鵬の宮城野親方(撮影・渡辺史哉)

曙、琴欧洲に並ぶ最長身204センチ

 大相撲春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付が27日に発表され、204センチで21歳の北青鵬が新入幕となった。日本相撲協会が十両以上の公式計測を始めた1953年秋場所以降の新入幕では、元横綱曙と元大関琴欧洲に並ぶ最長身。「今年中に三役に上がりたい。将来的には横綱」と掲げた目標も大きかった。

白鵬との出会いがきっかけ

 モンゴルで生まれ、5歳から札幌市で育った。6歳の時に韓国の空港で、現師匠で当時の横綱白鵬(現宮城野親方)との遭遇が相撲を始めるきっかけになった。一昨年秋場所の新十両以降は右膝のけがで幕下転落も経験。北青鵬は「師匠と一緒に記者会見できる日が来て、すごくうれしい」と笑みを浮かべた。

曙の部屋に居住

 宮城野部屋は昨年8月に旧東関部屋へ移転。北青鵬はかつて曙の使った個室を使用している。上手を取る相撲が得意だが、最近は曙の突き、押しも研究中だ。宮城野親方は「組んで良し、離れて良しもいいかな」と展望を描く。

 今場所で初土俵から丸3年。北青鵬が「もう止まってほしいけれど、伸びているものはどうしようもない」と言うように、身長と同じく相撲の成長の限界点は見えない。曙や琴欧洲のように、スピード出世で番付を駆け上がれるか。

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