野球
2022/11/18 23:10

楽天4位・伊藤茉央が大学ラス投 東農大網走敗退もプロでの飛躍誓う 明治神宮大会

2番手で登板し、集大成の投球を見せた東農大網走の伊藤

■明治神宮野球大会第1日(18日、東京・明治神宮球場)

▽大学の部1回戦 東農大網走1-4関西大

三回から2番手で登板

 大学の部1回戦が行われ、道代表の東農大網走が1―4で関西大に敗れた。10月のプロ野球ドラフト会議で楽天から4位指名された最速148キロ右腕のエース・伊藤茉央(4年、喜多方)が、1―2の三回から2番手としてドラフト後初の公式戦マウンドに上がり、5回を投げて2失点(自責0)。大学生活最後の登板を終えたエースは、プロでの飛躍を誓った。

 伊藤が大学4年間の集大成を見せた。自己最速には及ばなかったが、寒空の中、145キロを何度もマーク。「全国制覇を最大の目標にやってきた。全国で勝って三垣監督を胴上げしたかった。1年生の頃から使っていただいて恩返ししたかったけど、そこが一番、悔しかった」と言葉を詰まらせた。

5回2失点「1球の精度を高めていかないと」

 アマチュア生活最後の大舞台は、1点ビハインドの三回に巡ってきた。先頭を左飛に打ち取ると、五回までパーフェクトピッチング。だが、六回に味方の失策と野選が絡み1点を失うと、2死一、二塁から外角の直球が甘く入り、唯一の安打で2失点目。自責はつかなかったが「1球の精度を高めていかないと。エースの立ち位置にいる者として、仲間のミスをカバーできるような投手にならないといけない」と、今後の課題を口にした。

 全国大会のマウンドは、今回で5度目。「神宮は特別な場所」と、自身の成長の答え合わせをする場でもあった。次の目標は「球界を代表するような投手になりたい」。網走を離れ、地元・東北の地でもっともっと成長する。

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