ファイターズ
2022/09/11 06:00

父・近藤義男さん「裏方として何かできたら」 東京五輪金メダル手に全国行脚

義男さんが保管している近藤の金メダル(提供写真)

金メダルを通じて子供たちに夢と希望与える

 プロ11年目で、節目の数字に到達した近藤。オフの自主トレをサポートしている父・義男さん(62)は「通過点だと思う。入団して何年かたった時、2000本打ちたいと話していた」と目を細める。

 昨夏の東京五輪では、侍ジャパンの一員としてプレー。獲得した金メダルは今、近藤の手元になく、父が管理している。多くの人の指紋がつき、首掛けリボンはけば立ちが目立つようになった。それは、子どもたちを笑顔にさせてきた証しだ。

 本人の許可を得て、教員だった義男さんが小学校などで講演をする際に持参。全国各地を巡り、これまで2500人近い子どもたちにメダルを触れさせてあげてきた。普段は父が運営する野球やフットサルの練習施設「KC練習広場おゆみ野」で保管。気軽に首からぶらさげ、写真撮影できるようになっている。

 「裏方として何かできたらと思った。健介を応援してくれる人が増えてくれたらうれしいね」と義男さん。父の〝金メダル行脚〟を通して、近藤は子どもたちに夢と希望を与えている。

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