ファイターズ
2022/09/07 00:05

上沢が力投7回2失点で7勝目! お得意様オリックス戦11連勝「たくさん援護してくれたおかげ」

7回2失点で対オリックス11連勝を飾った上沢。後ろを守った野手陣にも感謝し、親指を立てた(撮影・松本奈央)

■日本ハム6-2オリックス(6日、札幌ドーム)

7月16日西武戦以来の白星

 決して調子は良くなかったが、ここぞの場面で踏ん張れるのがエースだ。先発の上沢直之投手(28)が7回5安打2失点の力投で、右足中指を負傷した7月16日の西武戦以来の白星となる7勝目をマーク。2018年から続くオリックス戦の連勝を「11」に伸ばした。

 「たくさん援護してくれたおかげで勝ちがついた感じはあります」と味方打線に感謝。約1カ月半ぶりの勝利に「復帰して2試合、ずっとチームに負けをつけていたので、そういう意味ではうれしいです」とほっとした表情を浮かべた。

胆振東部地震から4年 特別な日に粘りの投球で貢献

 特別な思いを胸に、右腕はマウンドに上がっていた。この日、2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震から丸4年がたち、試合前には黙祷が捧げられた。

 当時、上沢は札幌市内で被災。合宿所や自宅は停電に見舞われ、仙台への移動ができず、翌7日の楽天戦(楽天生命パーク)は中止となった。「4年もたったんだって感じもします。僕も実際に札幌で地震を体験したし、すごく揺れたの覚えてます」と振り返る。

 練習もままならない中、仙台に移動して臨んだ8日の同戦(同)では先発を託されたが3回9失点と大乱調。「何とか勇気づけたいなという思いがすごくあった。結果は良くなかったですけど、大切な記憶に残る試合です」といまでも脳裏に焼き付いている。

 あれから4年の月日が流れ、チームの大黒柱へと成長。「僕も北海道にいたし、他人事ではない。被災して亡くなった方もいますし、少しでも早く傷が癒えたらいいなと思います」。特別な日に粘りの投球を見せ、チームの勝利に貢献した。

2年連続2桁勝利へ「首の皮一枚つながった」

 2年連続の2桁勝利へ望みをつないだ。チームは残り20試合、中6日でローテーションを回ると、残り3試合に登板できる。

 3戦全勝が必須となるが「一応、首の皮一枚つながったので。しっかりそこを目指してやっていきたいと思います」。上沢なら、やってくれる。

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