ファイターズ
2022/05/11 00:00

石川直が札幌ドームに帰ってきた!「気持ち良かった」自慢のフォークで1回0封

八回に4番手で登板した石川直。3シーズンぶりの札幌ドームで1回を無失点に抑えた(撮影・桜田史宏)

■日本ハム2-4オリックス(10日、札幌ドーム)

八回から登板 走者背負うも後続打ち取った

 背番号51が、札幌ドームのマウンドに帰ってきた。トミー・ジョン手術から完全復活を目指す石川直也投手(25)が、1点を追う八回から登板。1死一、二塁とピンチを招いたが、後続を抑え無失点で切り抜けた。

 本拠地での登板は、2019年9月27日のオリックス戦以来。スタンドには『おかえりなさい』と書かれたボードを持ったファンの姿もあり「久しぶりだったので気持ち良かったです。ビジターの時よりも大きい声援と拍手をいただいたのでゲームに入っていけました」と笑みがこぼれた。

 8日の西武戦(ベルーナドーム)で954日ぶりの1軍登板を果たし、復帰2戦目。クローザー経験のある右腕は、走者を背負っても落ち着いていた。1死一、二塁から、紅林を直球で右飛に仕留め、続く太田は得意のフォークボールで三ゴロに打ち取った。

 守護神返り咲きへ「ここから抑えてそういうポジションを取っていきたいなと思います。どんどんアピールしていければいい」と気合十分。新庄監督も「石川君、楽しみですね。あのフォークボール」と大きな期待を寄せる。

ビッグボス絶賛「気持ちの強いところは守護神向き」

 8日の復帰登板で、ビッグボスのハートをつかんだ。1死二塁で打席に絶好調の4番・山川。「勝負にいけ」と指示した指揮官と同様に、石川直も「勝負」を選択。最後は得意のフォークボールで空振り三振を奪った。新庄監督は「よしよしと思って。そういう気持ちの強いところはいいですね。守護神向き? あの時点でそうでしょ」と高評価した。

 負けん気の強さが最大の武器だ。どこかおとなしいイメージの右腕だが、自己分析は「めちゃくちゃ負けず嫌いだし、意地っ張り」。ゲームなどの遊びでも、自分が勝つまで続けるタイプだという。

 発奮材料もある。8日の試合後、自宅に戻ると妻が「復帰おめでとう。お疲れさま」とねぎらってくれ、今年1月に誕生したパパ似だというまな娘は「しゃべれないですけど、笑ってくれました」と出迎えてくれた。

 新米パパ石川直の復活劇は、まだ始まったばかり。必ずや、最終回のマウンドに戻ってくる。

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