ファイターズ
2022/04/05 23:25

復活の野村!自身〝開幕戦〟でいきなりマルチ発進!次は「自分の一本で」

敗れはしたが、ヤングファイターズが躍動! 今季初出場の野村が七回にこの日2本目の遊撃内野安打を放つ(撮影・桜田史宏)

■日本ハム0-2ロッテ(5日、札幌ドーム)

「6番・三塁」でフル出場 苦境救う救世主に

  ついに若きスラッガーが1軍舞台にやって来た。野村佑希内野手(21)が5日、今季初めて1軍に昇格し「6番・三塁」でフル出場。自身の〝開幕戦〟で、いきなり複数安打を記録する好スタートを切った。

 春季キャンプ終盤の2月25日、悪夢が襲った。スライディング練習中に左足首を捻挫した。これまでのプロ生活で幾度も負傷に泣かされてきただけに、苦しい心境だったのは想像に難くない。しかし、「切り替えるしかないですし、しっかり(自身を)見つめ直す時間を過ごせました」と現実を受け止めて前を向いた。

 そうなれば、あとは早期復帰を目指すのみだった。3月21日の2軍DeNA戦で実戦復帰を果たすと、ファームで20打席に立ち、「しっかりいい打席を送れていた」と万全の状態で戻ってきた。今季初の1軍舞台で、野村らしい鋭い当たりは生まれなかったが、遊撃へのしぶとい内野安打2本というマルチ安打発進となった。

 当然、満足はしない。安打を記録した2打席はいずれも得点圏に走者を置いていた。「あそこでのタイムリーをベンチが求めて(1軍に)上げてくれたと思いますし、しっかり打っていれば、また違った展開になったと思う」と反省を忘れなかった。

 主軸候補として迎えた野村の2022年シーズンが、ようやく幕を開けた。「自分の一本で勝てれば」。試合後もグラウンド上でティー打撃を行い、必死にバットを振った。苦境にあるチームの救世主となる。

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