妄想・柵越えにキッパリ「たぶん入っていない」

　ブルペン入りした伊藤が、ビッグボスと“初対戦”した。新庄監督が右打席に立って球筋を確認する中、直球、スライダーなど計８球を投げ「（球種は）一通り投げました。（監督は）全部タイミングが合っていましたね」と完敗を認めた。

　サングラスを掛けたビッグボスの放つオーラに圧倒された。「この人、こんな大きかったかなと思いました」と驚き。「インコースいきまーす！」と宣言し、内角攻めを試みたが「見事に引っかけてしまって、まだまだメンタルが足りていなかった」と苦笑いした。

　それでも、新庄監督が「（スタンドに）行った！」と遠くを指さしたシーンについては「投げたのはスライダー。たぶん入っていないです」。両手を高々と掲げる往年の打撃フォームに「僕はブルペンが苦手で、試合ほどのボルテージに持って行けないんですけど、構えを見た瞬間にテンションが上がりました」と大興奮だった。

　プロ２年目のキャンプは、新型コロナ感染で出遅れたが２１日から１軍合流。２２日には今季初実戦に臨み、１回を投げて３者凡退でピシャリと抑えた。

　この日は今キャンプ最後の投球練習で指揮官から熱視線を送られ、モチベーションもアップ。「まだ（日程的には）明日もありますけど、いい締めになりました」。次は実戦マウンドでビッグボスに猛アピールする。