【センバツ】帝京長岡の道産子エース・工藤壱朗は制球難に沈む「感じ取り切れない何かがあった」
1回戦で東北に敗れた初出場の帝京長岡ナイン
■第98回選抜高校野球大会第5日(3月23日、兵庫・阪神甲子園球場)試合詳細はコチラ
▽1回戦 東北(宮城)5-1帝京長岡(新潟)
甲子園初出場で道産子3選手が先発
道産子3人がスタメンに名を連ねた初出場の帝京長岡は、甲子園初先発した2年生左腕のエース・工藤壱朗投手(札幌柏中出)が五回途中で4失点(自責2)で降板。序盤から制球が定まらず、一回に2度の押し出しなど5つの四死球と安打で2失点すると、二回にも2点を失った。「5番・一塁」の木戸楽翔内野手(2年、札幌北白石中出)、「9番・DH」の加藤謙太(3年、新ひだか三石中出)は無安打に終わった。
東北戦に先発した帝京長岡の道産子左腕エース・工藤
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「自分の甘さを詰め切れなかった」
2年生道産子左腕にとって、苦い甲子園デビューとなった。昨秋の県大会も9試合に登板して1試合あたりの四死球が6個。「秋はこういうピッチングをしても勝ってきて、自分の甘さを詰め切れなかった。全国大会ではフォアボールが多くなってしまうと絶対勝てないって言われてきたんですけど、今回同じような結果になってしまって、それが全て」と唇をかんだ。
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調子は悪くなかった 甲子園には…
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初回が全てだった。状態は悪くなかった。「順調に調整してて、きょうもブルペンで『できるだろう』って思って、自信を持って入った」。しかし、いざ試合が始まると制球難に苦しんだ。先頭にストレートの四球を与えると、1死から5四死球と安打で2失点。「真っすぐが浮いていた。調子自体は悪くなかったけど、置きに行ってまたストライクが入らなくなるっていう良くない循環がずっと続いていた。甲子園には何かあるって言われてて、目に見えない感じ取り切れない何かっていうのがやっぱりあった」。〝魔物〟に飲み込まれた。
一回、連続押し出し四球で2点を失った帝京長岡の工藤
茨木兄弟の後を継ぐエース
新潟の地で道産子エースの系譜を受け継いだ。2022年には阪神・茨木秀俊投手(21、札幌手稲中出)、24年には弟のロッテ・茨木佑太投手(19、同)が共にエースとして夏の新潟県大会で決勝に進出していた。工藤は昨秋からエースナンバーを背負って、公式戦9試合に登板して防御率1.82をマーク。春夏通じて初の甲子園出場に導いた。事前に甲子園のマウンドは「すごい投げやすいが(ボールが)浮きやすい」と警戒していたが、その言葉通りの結果になってしまった。
元F戦士・芝草監督も出直し誓った
元日本ハム投手で帝京高時代に甲子園を経験している就任6年目の芝草宇宙監督(56)は「工藤はちょっと立ち上がりが不安なところもあるんですけど、神宮大会も経験して、いけるんじゃないかなという思いはあった。今までで一番やっぱり緊張してました。正直、顔もこわばってましたし、1イニングが終わってもなかなか普段の状態に戻らなかった」と、出直しを誓った。
小学生時代のチームメートに刺激も
試合前日にはライバルの投球に刺激を受けた工藤。22日の1回戦で甲子園初先発して七回途中1失点(自責0)の好投を見せた山梨学院の渡部瑛太投手(2年、札幌北都中出)は日本ハムファイターズジュニア時代のチームメートだ。
「見ててやっぱりすごいなって思いましたし、自分もこういう風に活躍したいなとは思っていた。小学校の頃からすごい選手で、自分はそれに追いつけるようにずっと小中高とやってきた。同じ舞台に立てて、自分はこういう結果になってしまったんで、どこかで自分が変わらないと追い抜くことはかなり難しい。どれだけ県大会とかで結果を残しても、甲子園で結果を残せなかったらただの普通のピッチャー。もう一回、ここに来て、絶対に結果を残せる選手にならないといけない。甲子園で勝てるピッチャーを目指してやっていきたい」
チャンスはまだまだ残されている。この悔しさを原動力に成長して、再び聖地のマウンドに戻る。
■ミラノ・コルティナ五輪スノーボード女子日本代表の工藤璃星(16、TOKIOインカラミ)と中学で同級生の木戸楽翔内野手(2年、札幌北白石中出)
「オリンピック見てました。同級生が世界の舞台で活躍しているのに自分も刺激を受けて。自分は甲子園という舞台だったんですけど、そこで自分もやってやろうかなって気持ちになりました。帝京長岡の初出場っていう歴史は刻めたけど、次は初勝利っていうものを刻んで、絶対に勝ってやろうと思います」
■昨秋の県大会は6試合で5盗塁も走力を生かすことができなかったDHの加藤謙太(3年、新ひだか三石中出)
「チームとしてやっぱり勝ちたかったけど、個人としても、もっとレベルアップしていかないといけないなって。全国レベルになって、自分の役割っていうのは全然できなかった。(OBの)兄が直接見に来てくれた試合は出場が全然なくて、今回初めて生で見てくれた。結果としてはあんまり良くなかったけど、夏にもっとレベルアップして、良いところを見せたい」
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