チーム一丸でポストシーズンへ

　日本ハムは５日、今季まで４年間、チームの指揮を執ってきた新庄剛志監督（５３）と契約を更新することで合意したと発表した。指揮官の来季続投が正式に決まり、チームは一丸となって、ポストシーズンの戦いへと向かっていく。

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　就任４年目のターゲットは、レギュラーシーズンの優勝だった。しかし、最終盤までもつれる熾烈なペナント争いの末、２年連続ソフトバンクの後塵を拝してパ・リーグ２位に終わった。新庄監督は「基本的に小さい頃から負けるのが大嫌い」と負けず嫌いを自認する。「ファンのために戦う」と誓ったクライマックスシリーズ（ＣＳ）、その先の日本シリーズに勝って弾みをつけ、集大成の５年目に臨むつもりだ。

野球界を盛り上げたい

　ただ、根底には「野球界を盛り上げたい」という大きな目標がある。９月３０日のソフトバンク戦では、優勝の祝福と「パ・リーグを盛り上げてくれた」ことへの感謝を込めて、敵将・小久保監督に花束を贈った。「来年はもう１球団、増えてほしいね。この（首位を争う）戦いに」と、強敵がさらに増えることを本気で望んでいる。

　勝負の来季、リーグ優勝の瞬間は、愛するエスコンフィールド北海道で迎えたいと願う。「ほかの監督はたぶん全員、（優勝を）早めに決めたいでしょうけど、僕は最後の最後にエスコンで（優勝が）決まる、決まらないの争いをしたいタイプです。なんか嫌なんですよね、ビジターで決まるのが。本拠地の方が１００％いい」。手塩にかけてきた選手たち、そして北海道のファンとともに荒波を乗り越え、最高のシーズンにしてみせる。