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2025/09/19 19:00 NEW

阪口楽 復調の裏にあった心の変化「本当に自分の中で変わった」阪神・佐藤輝からの言葉も励みに…

18日の2軍交流試合・BC栃木戦、1番で先発し、1安打だった阪口=撮影・近藤裕介

高卒4年目の長距離砲

 日本ハムの阪口楽外野手(22)が復調の兆しを見せ始めた。

 今季は開幕から不振にあえぎ、2軍での打率は1割台中盤を行ったり来たり。深い悩みの中で、頭に浮かんだのは、たくさんの支えてくれる人たちだった。「自分のためだけじゃなく、その人たちのために頑張ろう」。考えを変えると、自然と調子が上向いていった。

どん底を味わって原点回帰

 昨季は2軍でキャリアハイの11本塁打をマーク。今季はミート率向上をテーマに掲げ、「去年、高めが弱くて、今年は高めも打てるようにと思って、(打席で)上体を上げた」とフォームを変更した。しかし「それが全部、凶と出て。裏目に出て」。気付けば、出口の見えないトンネルに迷い込んでいた。

 転機は、シーズンも終盤に入った8月の終わりだった。「もう失うものは何もなかったので、良くなるためにどうしたらいいのかだけ考えた。最終的には、やっぱり一発、長打を求められる選手だと思う。ここに来たら、一発(本塁打を)打つというように、気持ちの持ちようをちょっと変えた」と原点回帰を決断した。

そこからは打ちも打ったり

 効果はてきめんだった。今季初の3安打をマークした8月28日の2軍西武戦を皮切りに、同30日の同ヤクルト戦で2安打、9月3日のオイシックス戦で2安打、同6日のDeNA戦で3安打と安打を量産。同14日の同楽天戦では、7月8日(ロッテ戦)以来約2カ月ぶりの4号ソロを含む4安打と爆発し、打率を今季最高の.197まで浮上させた。

 「結局、やっぱり自分のポイント、ここは絶対に打つというポイントをもう一回つくろうと、そこに取り組んだら、徐々に良くなってきました。その結果、確率良くポンポンポンってヒットが出るようになっている。継続していこうかなと思ってます」

球界を代表するセ界のスラッガーに師事

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