ファイターズ
浅間大基 2軍西武戦で2安打1打点 打撃再構築へ最重要視していること

■イースタン・リーグ12回戦 西武3-4日本ハム(8月3日、鎌ケ谷スタジアム)
爪を研ぎながら、時を待つ―。1点リードの二回2死一、二塁で打席を迎えていた日本ハムの浅間大基外野手(29)は、粘りながら好機をうかがっていた。2球で2ストライクと追い込まれたが、2度のファウルで逃げるなど、カウントを2-2に整えての7球目。西武の先発・松本が投じた134キロのフォークを詰まりながらも、左前にポトリと落とした。「もうあそこに打とうとしてました」。イメージ通りの適時打で貴重な追加点を生み出した。
1軍経験豊富な西武・松本からマルチ安打
一回の第1打席でも右前打を放っており、この日は2安打1打点とバットで見せた。相手投手は1軍経験豊富な右腕。「1軍のピッチャーなんで、久しぶりにいい真っすぐを見た。その中でまあまあ対応できたのかな」。しっかりと内容のある打撃でマルチ安打を記録した。
今季は開幕1軍を逃し、4月19日に昇格したが、打率.181と思うように数字が上がらず6月13日に2軍へと降格した。昨年より改善した数字もあった。昨季は126打席で9四球だったのが、今季は84打席で12四球。しかし、それが一つの弊害になっていたのかもしれない。

「数字的に見てもボール球は振らなくなっているので、それはいいことなんですけど、ポイントが近くなりすぎてちょっと差されるパターンがあった」。このわずかなズレにより、打球が正面を突いたり、もう一伸びが足りない要因にもなっていた。「そこの塩梅というか、見過ぎな部分はあったかな。その分、ちょっと(ボールに)入られている分、打球が伸びきらなかったり、抜けなかったりが多かった」。