コンサドーレ
2021/12/28 14:33

MF井川 高嶺超える! 札幌U-18→筑波大の先輩 

念願の〝トップチーム昇格〟を果たし、会見で雄叫びをあげる筑波大の井川(撮影・近藤裕介)

 高嶺先輩を超える! 来季から北海道コンサドーレ札幌に加入することが内定している筑波大のMF井川空(21、音更町出身)が27日、同大で会見を行い、開幕スタメンデビューを目標に掲げた。札幌U―18から同大を経ての入団は、2学年上で今季リーグ戦全試合出場を果たしたMF高嶺朋樹(23)と同じキャリア。尊敬する先輩を道しるべに、愛する故郷・北海道で躍動する。

筑波大でJ入り内定会見

 憧れの先輩を追いかけて、ついにプロへの扉を開いた。札幌U―18から名門・筑波大に進学。同じ道を歩んだ高嶺が常に目標だった。ポジションも同じボランチ。晴れやかな表情で会見に臨んだ井川は「尊敬していますし、ライバル。背中をずっと追ってきたので、プロの舞台では追い越したい」と闘志を燃やした。

 その先輩はルーキーイヤーから主力として活躍し、2年目の今季は全38試合に出場した。井川も負けじと「開幕からスタメンを狙っていきたい。出た試合でいかにチームを勝たせられるかにこだわっていく」と強い覚悟をにじませた。

 プロ入りのきっかけは大学2年の3月。鹿島との練習試合に札幌の一員として帯同し、ペトロビッチ監督から「来季はこのチームで戦ってほしい」と言われるほど高評価を受けた。

 自身も「このトレーニングマッチ参加が大きかった」と振り返る。その後、他クラブからのオファーもあったが「いろんな人に『僕はコンサドーレに戻りたいので』と言っていました」。“コンサ愛”を貫き通した。

 故郷を離れた大学4年間も、札幌の試合は頻繁にチェックした。ボランチに加え、ミシャ流3バックなら全てこなす自信がある。

 「自分の能力を最大限生かせる環境がこのクラブには整っている。どこのポジションで出ても自分の能力を100%出せるように準備している。それこそ、高嶺選手より走れるので、身体を張って貢献していきたい」。4年間の“修業期間”を経て、即戦力として戻って来た21歳が、チームを悲願のタイトル奪取へと導く。


■プロフィール 井川 空(いがわ・そら) 2000年1月15日生まれ、音更町出身。3歳でサッカーを始め、音更小2年時からプログレッソ十勝U―12に入団。同U―15に進み、高校から札幌U―18。高校3年時にはトップチームに背番号41で2種登録された。高校卒業後は筑波大に進学。高い守備力と確かな技術で、試合の流れを引き寄せるユーティリティープレーヤー。U―16、17、18日本代表。180センチ、73キロ。MF、右利き。

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