今川優馬 1月に初の米国自主トレ メジャーリーガー指導の外部コーチに学ぶ
トークショーに出演し、乾杯の音頭を取った今川(右)=撮影・榎本真之
勝負のシーズンを前に自身初の武者修行
日本ハムの今川優馬外野手(27)が16日、札幌市内で行われたイベント前に取材対応し、年明けにアメリカへ渡り、自主トレすることを明かした。
自身初の海外自主トレ。武器の打撃をさらに向上させるため、メジャーリーガーも指導している外部コーチを頼り、スイングの動作や専門的な技術を学ぶ。
渡りに船! 野球の本場からの便り
東海大北海道4年時、マイアミで開催されたアマチュア選手のホームランダービーに参加し、MLBトライアウトを受験した。今季終了後、当時、知り合った代理人を通じて一つの提案を受けた。「アメリカで専門コーチの指導を受けてみないかと。僕はもともと、そのコーチのことを知っていたので、行ってみたいと返事をしました」と経緯を説明した。
家族のサポートもあって実現
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来年1月9日に渡米し、14日に帰国する予定。6日間の渡航日程だが、物価高の影響もあり、100万円以上の費用がかかる見込みだ。
「もちろん自費です。減俸ですごく苦しいんですけど、奥さんに頼み込んで、頭を下げてお願いしました」と、家族の協力もあって実現の運びとなった。

クビも覚悟した今季のパフォーマンス
根底には、現状を打破したいという強い欲求がある。今季はわずか6試合の出場にとどまり「戦力外になると思っていた」。球団に必要とされ、契約を更新したが、手放しでは喜べなかった。結果を残さなければ、生き残れない厳しい世界だと理解している。
「アメリカに行くか、最初は迷いました。でも、仮に来年ダメだったら―と考えた時に、行かないという選択をしたら後悔する。絶対に行くしかないと。思い切って決断しました」
結果が求められる5年目シーズン
現在は自ら課題を分析し、打撃の改善を進めている。メジャーの主力級も教えを請う外部コーチを信頼し「体の使い方と、追い込まれた時にポイントが近くても、ライナーでヒットコースに飛ばす技術に重点を置いて取り組んでいます。(その課題を)より深く掘り下げてもらえる思っています」と期待を込めた。
背水の覚悟で臨む来季。新たなチャレンジを飛躍のきっかけにする。