高校野球
2021/12/11 15:09

札国際情報 センバツ21世紀枠候補に

有倉監督(左)から、21世紀枠の候補校に選ばれたことを告げられる札国際情報の選手たち

 日本高野連は10日、来春の選抜高校野球大会(3月18日開幕、兵庫・阪神甲子園球場)の21世紀枠候補9校を発表した。北海道からは10月の秋季全道大会で公立校として唯一、4強入りした札幌支部の札国際情報が初選出された。21世紀枠の3校に選出されれば、春夏通じて初の甲子園。出場校は来年1月28日に発表される。

 札幌支部の公立校では初となる選抜甲子園へ、札国際情報が一歩前進した。有倉雅史監督(54)はグラウンドに集まったナインに「この時期に甲子園出場をイメージして練習できることは絶対にプラスになる。何をしなければいけないか、一日一日大事に練習をしていかないとダメ」。メンバーにも一切、浮かれる様子はなく、すぐに通常練習に取り組んだ。
 激戦区の札幌支部で、近年めざましい成績を残してきたことも選考理由の一つだ。2019年南大会、20年の独自大会(南大会)で連続準優勝。直近8大会中、7大会で札幌支部を突破。今年の秋季大会で、主に「1番・二塁」で出場していた高根稜真主将(2年)は「僕たちの力だけじゃなくて、歴代の先輩たちの力もあっての今回の結果。あらためて自覚や責任感も生まれて、うれしく思う」と受け止めた。
 けがで秋季全道大会を欠場したエース候補の小泉太陽投手(2年)の状態も徐々に回復。年明けにはスローイングを再開できる見込みで、チーム内競争も激化する。戦力の底上げを行いながら、吉報が訪れるのを待つ。

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