新庄監督も期待の長身右腕

　日本ハムの育成右腕・柳川大晟投手（２０）が近日中に支配下登録される。１９１センチの長身から繰り出す最速１５７キロの直球が最大の武器。今季が高卒３年目で、２軍ではここまで７試合に登板し、３勝１敗、防御率３.６６。１９回⅔を投げて２５奪三振と高い奪三振率を誇り、新庄剛志監督（５２）ら球団首脳陣から高評価を受けていた。

２年目の昨季に大躍進　防御率１.７２

　２１年の育成ドラフトで、福岡・九州国際大付高から３位で入団。主に中継ぎとして登板を重ね、昨季は１５回⅔を投げて防御率１.７２の２０奪三振を記録。大器の片りんを見せつけていた。

プロ初先発で筒香斬り　２度目の先発は５回１失点

　ポテンシャルを最大限に生かすため、今季は先発にも挑戦。プロ初先発となった４月２５日のＤｅＮＡ戦では、筒香から１５５キロで三振を奪うなど、４回１安打１失点と好投した。続く５月４日の楽天戦では５回１失点の８奪三振で先発初勝利をマーク。アピールが実り、念願の支配下契約を勝ち取った。

栗山ＣＢＯの言葉を励みに努力し成長

　同じく２１年の育成ドラフトで入団した同学年の福島が、一足早く３月に支配下入り。当初は「何もやる気が出なかった」と悔しさで自暴自棄になりかけた。それでも栗山ＣＢＯから「折れるなよ」と励まされるなど、周囲のサポートを受けて気持ちを切り替え、地道な練習を積み重ねてきた。

さあ、ここからが勝負　今季目標は１軍で１０試合登板

　開幕前に立てた〝２０歳の誓い〟は「１軍で１０試合登板」だ。支配下昇格は通過点。これからは１軍の戦力として、チームの勝利に貢献してみせる。