ファイターズ
2024/03/24 15:00

《ハム番24時》3月24日

 幸せには、お金だけで計れない価値がある。24日のDeNA戦前に行われたファーストピッチは、北広島市のふるさと納税の返礼品だった。寄付金額はズバリ100万円。1枠限定の権利を手にした大阪在住の植田樹さん(36)は、打者役を務めた田中賢介SAからストライクを奪い、さわやかに笑みを浮かべた。

 植田さんは、現役時代の田中SAに強い憧れを抱き、リスペクトしていたという。「メジャーという最高峰の舞台に挑戦された。高い壁を越えないと、良いところには行けないのは仕事と一緒。そういう姿を格好いいなと思いながら見ていました。賢介さんに(打席に)立っていただけるのであれば、金額は関係なくて即断でした。(寄付金額に)見合うどころか、お釣りが返ってくる感じです」と、決断に至る経緯を明かした。

田中SA(左)と植田さん

 

 特別な体験は、何物にも代えがたい。有形無形、さまざまな返礼品の中でも、今回の試みは究極のサービスの一つだと実感した。田中SAは「すごく良い仕組み。ファンの夢を応援しつつ、北広島や北海道の人たちに貢献、還元ができる。ふるさと納税を通してライセンス商品や体験型イベントを増やして、ライフスタイルに合わせた返礼品を選べるようにするのが目標です」と今後の見通しを説明した。

 返礼品で焼酎ばかりをチョイスする記者には、夢を語る2人の姿がまぶしすぎました。

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