ファイターズ
2024/03/08 19:45

《荒木大輔のズバリ解投》150キロ超えが当たり前の現プロ野球 好投のカギは変化球

■オープン戦 日本ハム4ー4DeNA(3月8日、横浜スタジアム)

幸先の良いスタートを切った北山だったが…

 この日に限っては、投手陣で明暗が分かれた。先発の北山は一回を3者凡退と幸先の良いスタートを切ったが、二回以降は制球に苦しんだ。5四球が絡んでの4安打3失点。要因は決めどころでの変化球の出来にある。高めに抜けるストレートに関しては気にする必要はない。むしろ、北山にとっては持ち味の一つになっている。

ストレートを生かす変化球の精度

 その持ち味を生かせなかったのは変化球に問題があったからだ。カーブにしろ、チェンジアップにしろ、決めどころで低めに投げられていれば、高めの直球は、より効果的になった。一回、3番の梶原を空振り三振に仕留めたチェンジアップ。二回、7番の大和を空振り三振に切って取ったカーブはいずれも見事だった。ただ、その後は精彩を欠いた。

ライバル多数 再アピールに期待

 スタミナの問題なのか。近くにいないので、何とも言えないのだが、前回までの実戦登板は素晴らしかった。課題をクリアし、再びアピールを続けてもらいたい。上原や根本、金村らと先発枠を争っている。一度の〝失敗〟で評価が一気に下がるということはないだろうが、早く挽回しなければいけない立場にあるのは間違いない。

進化し続けるプロ野球 スピードだけでは抑えられない

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