ファイターズ
2024/03/08 18:55

《ハム番24時》3月8日

 つらいニュースが飛び込んできた。「ドラゴンボール」などを生み出した漫画家の鳥山明さんが急逝した。作品のファンだった記者は心にぽっかりと穴が空いたような感覚になった。〝画伯〟の異名を持つ似顔絵名人の木田GM代行もショックを受けた様子で「オレはDr.スランプ世代です。悲しいです」と故人をしのんだ。

 ファイターズとドラゴンボールといえばー。主役は森本外野守備走塁コーチだ。2006年の球宴に初出場した際、同じく現役だった新庄監督の勧めもあって「ピッコロ大魔王」の特殊メークで登場。選手やファンを驚かせた。

 少年時代からドラゴンボールは特別だったという。「30分ぐらいしかないアニメの放送を毎週、楽しみにしながら、一緒に育ってきた。(世代が)ドンピシャです」。最も好きなキャラクターは主人公の孫悟空だと打ち明け「もうドラゴンボールが一番。間違いなく。舞空術(気をコントロールし、空中を浮遊する技)とか本当に試しましたから」と懐かしんだ。

 プロ入り後も縁があった大人気作品に感謝している。「正直、あんなパフォーマンスをするとか、小学生の時は思ってもいなかったし、ピッコロ自体、すごい好きだったわけでもない(笑)。だけど、僕が有名になれたのもピッコロというキャラクターのおかげもある。ピッコロに似ていると言われて、あの発想が生まれたわけですから。残念ですよね…」

 たくさんの人に影響を与えた偉大な方。ご冥福を祈りつつ、作品を見直したいと思った。

2006年7月21日のオールスター第1戦 「ピッコロ大魔王」の特殊メイクを施した森本(中央)がベンチで清原(左)と松坂に挟まれ談笑する

 

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