確かな手応えを胸に、さらに駆け上がる。札幌発の3ピースロックバンド・Chevonの勢いが増すばかりだ。今月6日に「VIVA LA ROCK 2024」(5月3~6日、さいたまスーパーアリーナ)への出演(Chevonは5日)が発表され、14日には初開催の「SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024」(3月30日、札幌ドーム)でオープニングアクトを務めることが発表された。同21日には全国流通で1stフルアルバム「Chevon」を発売する。新曲を含む全15曲を収録。さらにCDは配信では聴けないミックスも施されている。7月からは初の全国ワンマンツアー「冥冥(めいめい)」で6都市を回る。着実に人気と実力を積み上げているChevonの現在地を聞いた。
それぞれ、昨年の中で印象に残っているライブがある。ギターのKtjmは12月29日に参加した大阪のフェス「FM802 RADIO CRAZY 2023」を挙げた。「1年を締めくくる最後のライブ。今までで一番ぐらいの人が来てくれましたし、初めて出るフェスで、かなり手応えを感じた」。ベースのオオノタツヤは7月に行われた岩見沢の野外フェス「JOIN ALIVE」だ。「2回目の出場で、1回目(22年)はお客さんをあんまり呼べなくて北海道にも浸透してないなっていう感じだったけど、同じステージで見違えるぐらい人が増えて嬉しかった」と振り返る。
日本テレビ系列「バズリズム04」では「今年コレがバズるぞ! 2024」の12位に選ばれた。高い評価に違いないが、「大吉を引いたら面白くないみたいなことで、ここからどれだけごぼう抜きしてるか」(谷絹)、「抜き去ってやろうっていう。伸びしろです」(オオノ)。「VIVA LA ROCK 2024」の出演が発表されたように、今年は多くのフェスに出ることが予想される。谷絹は「自分たちのところにグッと引き込められるか。日頃やってきたことの集大成をぶつける場所。フェスでどれだけ盛り上げられるかが大事」と、他のアーティストを見に来たファンをも引き寄せられるステージを目指す。