コンサドーレ
2024/02/25 17:00

《元赤黒戦士の現在地・上里一将後編》主将を務めた2009年の激闘 そして生まれた2つのスーパーゴール

2009年5月16日、対岐阜戦の後半20分、ダメ押しゴールを決め喜ぶ上里

 かつて北海道コンサドーレ札幌でプレーしてきた名選手たちが現在、そして札幌在籍時代について語る『元赤黒戦士の現在地』。FC琉球アカデミーロールモデルコーチの上里一将さん(37)のインタビュー後編は、チームキャプテンの大役を任された09年シーズンや、大観衆を驚愕させた2つのスーパーゴールなどについて話を聞いた。(以下、敬称略)

09年、石崎監督から指名でキャプテンに

 2008年、昇格からわずか1年でJ2へ逆戻りが決まった札幌。巻き返しを図った翌09年、上里は新たに就任した石﨑信弘監督(65、現J3八戸監督)からの指名を受けてチームキャプテンを務めることとなった。「正直俺で大丈夫かなと思いました。ありがたい半面、自分に必死だったし、チームを引っ張っていく存在になるとなった時に、まだ早いのかもしれないなとは伝えました。でもイシさん(石﨑監督)が是非やってほしいということだったので」。

2009年3月8日対仙台戦、キャプテンとしてチームを引っ張った上里(中央)

 

「キャプテンって重いですよ」

 開幕戦の時点ではまだ22歳だった。この年48試合出場6得点といずれもキャリアハイの数字を残したが、その一方でチームを引っ張る役目にはかなり負担を感じていたそう。「年末に、やっぱり僕じゃないです。キャプテン辞めさせてください」と、同年限りでその座を退くことを石﨑監督に申し入れた。「キャプテンって重いですよ。(現役晩年に)琉球でもやらせてもらいましたけど、それだけの思いがあってやらないといけないのを琉球でも感じた。だからあの時にキャプテンを辞めた判断は正解だったと思います」。

札幌の歴史に残るスーパーゴール

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