高校野球
2023/10/11 17:45

【プレーバック】かごしま国体高校野球(硬式)準決勝 仙台育英(宮城)9-7北海(10月11日、鹿児島・平和リース球場)

22時20分 写真、テーブル追加

優勝して校歌斉唱する仙台育英(左)と一塁側ベンチ前で整列する北海ナイン(撮影・西川薫)

両校2桁安打の乱打戦

 北海が甲子園準優勝の仙台育英を相手に、最後は力負けした。先攻の北海は1回戦の神村学園戦と同じメンバー。先発マウンドは中1日登板の熊谷陽輝投手(3年)に託された。0-0の二回、まずは北海が先手を奪った。先頭の4番・関辰之助三塁手(3年)が中前打で出塁すると、5番・中川光月捕手(3年)が犠打で1死二塁。ここで甲子園では3試合安打がなかった6番・長内陽大一塁手(3年)が左翼線を破る適時二塁打を放ち、まずは主導権を握った。

今北がソロアーチ 一時は先攻した北海が4点差 

 続く三回は1死から1番・今北孝晟二塁手(3年)の右超えソロアーチで追加点。四回には先頭の中川が公式戦初安打で出塁し、犠打で1死二塁と好機を広げると、7番・堀田晄大左翼手(3年)の左前適時打で3点目。8番・藤本竣汰右翼手(3年)の二塁打で仙台育英のエース・高橋煌稀投手(3年)を引きずり下ろすと、2番手・仁田陽翔投手(3年)が2死満塁から暴投して4-0とリードを広げた。

 しかしその裏、仙台育英の反撃にあう。先頭から5連打で2点差、1死満塁からの適時打で1点差となり、熊谷が降板。1死満塁から長内が救援したが、今北二塁手を強襲した打球が中堅へ抜ける間に2者が生還し、一気に逆転を許した。

甲子園で活躍した小保内が2点二塁打で再逆転

 このままで終われない北海は、六回2死二、三塁から2番・小保内貴堂中堅手(3年)が右越えの2点二塁打を放って再逆転。さらに熊谷、関と主軸の連打が続いて再び2点をリードした。

最後はエース岡田が集中打を浴びて力尽きる

 それでも乱打戦はこれで終わらず、六回裏に3番手のエース岡田彗斗投手(3年)が暴投で1点を献上すると、八回には1死から3連打で再々逆転を許し、さらに内野安打で2点差をつけられた。

 最後の九回は相手の2投手が継投し、北海は無念の3者凡退で終了。両校2桁安打を記録した打ち合いは、仙台育英の要所での集中打の前に敗れ、長かった3年生の高校野球が終わった。


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北海先発の熊谷投手

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三回1死、右越えソロ本塁打を放つ北海の今北二塁手

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四回1死二塁、北海・掘田の適時打で生還する二走・中川(右)

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3番手で登板した北海エース・岡田投手(左)は六回無死二、三塁から暴投で1点を失ったが、3三振で切り抜けた

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北海の中川捕手は国体で公式戦初出場を果たし、仙台育英戦では何度も体を張って投手陣のショートバウンドを防いだ

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六回2死二、三塁から北海2番・小保内が右越えの2点二塁打で再逆転して、ベンチに向かってガッツポーズを見せる

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優勝して校歌斉唱する仙台育英(左)と一塁側ベンチ前で整列する北海ナイン

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準決勝で打ち切りとなった国体で最終日まで勝ち進んだ北海ナイン

 

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