ファイターズ
2023/10/10 21:45

金村がオリ戦で5回0封 資格残した新人王への思い フェニックスL

フェニックスリーグのオリックス戦で先発登板した金村(撮影・松本奈央)

■みやざきフェニックス・リーグ 日本ハム0-1オリックス(10月10日、SOKKEN)

8つの持ち球自在 予定の5回をきっちり

 日本ハムの金村尚真投手(23)が10日、みやざきフェニックス・リーグのオリックス戦で先発し、5回4安打無失点に抑えた。8つの持ち球を自在に操り、走者を許しても落ち着いて対処。あらためて能力の高さを証明した。ローテーション入りが期待される有望右腕は、プロ1年目の経験をどう来季につなげるのか。資格を残す新人王についても言及した。

反省も忘れず「もう少し考えて改善していけたら」

 ボールが先行しても慌てない。どの球種でもストライクが取れる。予定していた5回を丁寧に投げきり「いろんな球種を使いながら、真っすぐでしっかりファウルを取ろうと捕手の田宮と話し合っていた。変化球でカウントを取れましたし、真っすぐで空振りも取れました」とひと安心。当然、楽観視はしておらず「初回の先頭打者を出したり、内容的に悪い点もあった。もう少し考えて改善していけたら」と反省も忘れなかった。
 

一回、ランナーを許すも無失点におさえベンチに戻る金村(上)

 

球速差45キロの緩急

 77球のうち、スローカーブを4球、選択した。105キロの直後、150キロを投げ込むシーンもあった。球速差45キロの配球は効果的で、相手打者は明らかに差し込まれていた。狙い通りの反応だった。「僕自身、150キロをガンガン超えるタイプではないので、緩急を使わないと、空振りも取れない。緩いボールが決まらないと、真っすぐに張られて打たれるというケースがあるので、そこは練習しています」。

30イニング到達で来季新人王資格が消滅 首脳陣が配慮

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