ファイターズ
2023/09/04 17:50

《ハム番24時》9月4日

 球界に明るいニュースが飛び込んできた。社会人野球の名門で2009年限りで休部していた日産自動車野球部が活動を再開する方針を固めたという。同野球部出身の押本打撃投手は朗報を聞き「うれしいけど、びっくりしたのが一番かな」と目を細めた。加えて、OBで構成されるライングループが4日の朝から大盛り上がりしたことも教えてくれた。

 同野球部は都市対抗で1984年と98年に優勝。広島で活躍した梵英心さん(現オリックス内野守備走塁コーチ)ら、多くのプロ選手を輩出した。押本さんは高校を卒業した2001年から所属し、3年目には主戦投手の一人として日本選手権優勝に貢献。「2試合に先発した記憶があるな~」と当時の出来事を懐かしんだ。

 入社3年目に日本ハムからドラフト指名されたため、所属した期間は決して長くなかった。それでも「つらかった記憶は多いけど〝報連相〟や、仕事における優先順位のつけ方とか、社会人の常識を教えてもらいました。それこそ靴の揃え方からピッチング理論まで…。野球センスがなくて、体が壊れにくかっただけの僕を、時間をかけて育ててくれました」と感謝の思いを言葉に乗せた。

 強豪チーム復活へ、夢は膨らむばかりだ。「社会人は一発勝負のトーナメント。僕は都市対抗に出たことがないけど、会社を挙げての応援は本当に鳥肌が立つ。応援歌の『世界の恋人』を、もう一度聞きたいですね」。球場に懐かしのメロディーが響く日を、今から楽しみにしている。

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