Vリーグ
2023/08/23 21:40

「どんぐり」と冠パートナー契約の北海道イエロースターズ 新取締役9人と共同経営しながら地域活性化 

イエロースターズを共同経営する三木(前列左)、平野(後列右)の両代表と新取締役となった「どんぐり」の野尻代表取締役(前列左から2人目)ら(撮影・十島功)

チームを支える基盤を大きく

 チームだけではなく、経営体制も強化していく。北海道イエロースターズの代表取締役は三木智弘(27)と平野龍一(42)の2人の共同代表制だったが、さらに9人の取締役が加わる体制となった。冠パートナーには札幌の株式会社どんぐりと契約を締結。道内のみならず道外企業も参画。チームを支える基盤を大きくすることで、現場を後押ししていく。
 

どんぐりの野尻代表取締役

 

昨年10月に三木、平野の2人代表体制に

 夢は膨らむばかりだ。元々は三木代表が1人で引っ張ってきたが、昨年10月に平野代表が加わった。今年2月、6月には計9社が三木代表の考えに賛同した。「上場企業のような経営陣としての共同経営をしていく体制に生まれ変わりました」と三木代表。昨今では北海道日本ハムファイターズが北広島市にボールパークを建設するなど、スポーツチームが街づくりの大きな中心となっている。

多ジャンルの企業が「スポーツ×○○」でつながっていける

 「本当に世の中の大きなトレンド。スポーツは街づくりには欠かせない一つのピースになっている。こういったものが次々と日本中にできていくような流れが来ています。本当にあらゆるジャンルの企業様が『スポーツ×○○』という形でつながっていける」と力説する。

 この共同経営するメンバーでSOSIOというコミュニティーを形成。「スポーツチームを共同経営しながら地域を活性化する循環をつくっていきたい」と三木代表。共同経営することにより、互いのコミュニケーションはより密となり、新たなアイデアが生まれやすくなっていく。「僕自身だけでは経験不足でできないところがたくさんある。地域でいろんな事業を成功されてきたような方々に協力いただいて、経営体制を強化する」。株式会社どんぐりの野尻代表は「イエロースターズをきっかけに、今までになかったつながりが明らかに出てきている」とメリットを実感している。

より深い関係性で有機的に動くことで相乗効果に期待

 これまでのようなスポンサー関係とは違い、経営に関わることで、自ずと関係性は深くなる。三木代表は「お互いの良いところ、悪いところを補いながら、事業シナジーを出せるような関係性が、新しい事業競争の時代になっている。点と点がコミュニティーとしてつながって、有機的に動いていくことが今までと異なる点」。イエスタをハブとし、地域の未来をつくっていく―。一新したチームと共に、大きな夢が動き出した。
 

経営者4人による特別対談

■共同経営の取締役
北海道イエロースターズ 三木智弘、平野龍一代表取締役

株式会社どんぐり 野尻雅之代表取締役
株式会社菊地 菊地大輝代表取締役
株式会社宇野牧場 宇野剛司代表取締役
株式会社三五工務店 田中裕基代表取締役
株式会社創伸建設 岡田吉伸代表取締役
株式会社Global Japan Corporation 手塚康司代表取締役
株式会社SBAパートナーズ 佐良土雄亮代表取締役
株式会社ネオキャリア西澤亮一代表取締役
株式会社フィーリスト 吉野俊文代表取締役(欠席)

あわせて読みたい