ファイターズ
2023/08/22 01:00

清宮幸太郎の連載手記『道』第3回 甲子園球場は野球を始めたきっかけの場所

青春の思い出が詰まった高校球児の聖地を語り尽くす

 日本ハム・清宮幸太郎内野手(24)の連載手記『道』第3回は、野球人生の原点となった夏の甲子園(全国高校野球選手権大会)を語ります。早実高1年時の2015年には、怪物スラッガーとして聖地を席巻。骨折しながら放ったホームランなど、青春の思い出秘話を明かした。 

※連載手記『道』は、北海道新聞の紙面でも要約版がお読みいただけます。今回は8月22日付の新聞に掲載しています。


2006年の決勝再試合を生観戦 「心がかき立てられました」

 夏の甲子園はいよいよ23日、決勝ですね。高校野球って面白い。「そんなドラマ起きる?」って興奮を誘う試合も多いですよね。甲子園球場は野球を始めたきっかけの場所です。人生が変わった場所とも言えます。ホントに大好きな場所です。 

 早実初等部1年だった2006年、家族、友達と一緒に、早実-駒大苫小牧の決勝再試合を現地観戦しました。早実の斎藤佑樹さんが九回を抑え、初優勝した瞬間はよく覚えてます。もともと野球が好きでバッティングセンターに行ったりしてましたけど、チームには入ってなかった。心がかき立てられました。「僕も甲子園に出たい」って。その後、軟式野球チームで野球を始めました。 

2006年8月21日、早実vs駒大苫小牧の決勝再試合を観戦した清宮(本人提供)

 

忘れられない1年夏の西東京大会決勝

 甲子園出場の目標は1年の15年夏にかないました。高校球児の聖地への切符を手にした西東京大会決勝は忘れられません。5点差からの大逆転勝ち。八回に点が入って、早大の応援歌「紺碧の空」が流れ出してから雰囲気がガラッと変わりました。神宮球場が地鳴りのような歓声に覆われ、ベンチでも振動を感じた。衝撃でした。 

エネルギーとなった「清宮フィーバー」

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