ファイターズ
2023/07/29 21:25

1軍復帰後初安打の野村 新庄監督オススメ新調バットが復調のきっかけ

二回1死一塁、野村が1軍復帰後初となる左前打を放つ(撮影・松本奈央)

■パ・リーグ15回戦 オリックス4-3日本ハム(7月29日、エスコンフィールド北海道)

二回1死一塁、7月8日以来の快音

 若き大砲が、再出発の第一歩を踏み出した。日本ハムの野村佑希内野手(23)が29日、エスコンフィールド北海道で行われたオリックス戦に「6番・一塁」で出場。3点ビハインドの二回1死一塁の場面で、1軍復帰後初安打となる左前打を放った。

 その後、打線はつながり2点を獲得。反撃の口火を切った一打を「良いヒットだとは思いますけど、1本打ったから良いというものではない。頭から出るにはもっとチャンスで打ったり、最後にもう1度出塁しないといけない」と淡々と振り返った。
 

二回1死一塁、左前打を放った野村


2軍では7試合3本塁打12打点

 打撃不振で2軍落ちを経験した背番号5は、ファームで本来の実力を発揮。好成績を収めて早期の再昇格を勝ち取った。登録抹消された今月14日以降は2軍戦7試合に出場し打率.333、3本塁打、12打点をマーク。格の違いを結果で示し、1軍の舞台にカムバックした。

降格時、指揮官から「(バット)1回変えてみて」

 ボスの助言が復調のきっかけとなった。新庄監督は野村にファーム行きを告げた際「去年も結構、言ってたんですよ。よくバットが折れていたでしょ? もったいないなぁってずっと思っていた。『1回変えてみて』ってアドバイスしました」と、商売道具の変更を勧めていた。

 指揮官は現役時代にバットを変えたことで、成績が劇的にアップした経験を持つ。「僕は米国のバットを使い始めたときに、7~8メートル(飛距離が伸びた)。昔はタモっていう木があったんですけど、それからメープルに変えた。ヘッドの重さを利用してコンッ、ポンッってボールにぶつけるだけで弾きが全然違う。だから『バットに任せてみよう!』って。そしたらホームランが増えた」と実体験をもとにした金言を野村に授け、復調の時を待った。

これまで愛用したバットからメーカーや材質、形状までチェンジ

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