■日本ハム２－２ソフトバンク（２１日、ペイペイドーム）

右打席で森撃った

　「７番・二塁」で先発出場した杉谷が、ルーキー伊藤の黒星を消した。２点を追う九回２死一、二塁で迎えた第４打席。相手守護神・森の１４４キロを捉え、あと少しでスタンドインという左翼フェンス直撃の２点適時二塁打を放った。
　土壇場で同点に追いついたが、この日はソフトバンク・長谷川の引退試合。「球場がシーンとなっていましたけど、必死にやっていたので勘弁してください」と神妙な面持ちで振り返った。
　プロ１３年目の今季はここまで打率・１１８と低迷。スイッチヒッターの杉谷だが、いまは右投手に対し、左ではなく右打席に入る。
　現役時代に両打ちだった栗山監督から「右投手を右で打つ新しいスイッチの形もいいんじゃない」とアドバイスを受け、「何か変えないと自分の野球人生は変わらない」。右投げの森に対し、右打席で結果を残して見せた。
　今季限りで退任する指揮官と戦えるのは、残り５試合。持ち前のハッスルプレーで恩返しする。