高校野球
2023/07/06 20:30

8年ぶり出場の札幌南 1回戦は春準Vの北海道栄 一戦必勝で2000年以来の聖地を目指す【南大会】

1回戦で北海道栄との対戦が決まった札幌南の村尾主将(撮影・十島功)

■全国高校野球選手権南北海道大会組み合わせ抽選会(7月6日、エスコンフィールド北海道)

村尾主将「食らいついていけたら」

 番狂わせ起こす―。全国高校野球選手権南北海道大会の組み合わせ抽選会が6日、日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」で行われた。8年ぶりの出場を決めた札幌南は1回戦で北海道栄と対戦する。春季全道大会準優勝校との一戦に向けて、村尾優作主将(3年)は「力のあるチームだと思うので、食らいついていけたら」と意気込んだ。

「天然芝の内野」エスコン対策も入念に

 準決勝、決勝が行われるエスコンフィールドに足を踏み入れた村尾主将は「きれいな球場」と印象を語った。左右非対称の球場でプロ仕様の広さを誇る。「長打になったときに次の塁に進塁させないようにすることと、天然芝なので打球が死んで内野を抜けにくいなと思います」とイメージを膨らませていた。

昨夏の王者破る〝下克上〟達成

 昨夏の王者・札幌大谷を破る〝下克上〟を起こし、久しぶりの南北海道大会出場を決めた。「全道では全てのチームが格上。自信は付きましたけどチャレンジャー精神を忘れずに一戦一戦やるだけです」。札幌大谷戦後には相手の佐々木涼斗主将(3年)からチーム全体に向けて「頑張れよ」と声をかけられたそう。村尾主将は「私立、公立関係なく、その(敗退した)学校の思いも札幌の代表ということで頑張りたい」と気持ちを新たにした。

支部予選3試合で9本塁打「もう一段階上げられれば」

 札幌支部予選は3試合で9本塁打を記録。自身も6月29日の札幌東戦で2本のアーチを架けたが「麻生球場で入っていたホームランの中でも円山球場では入らないのもあると思う」と慢心はない。「チームでもう一段階上げられれば」と、さらなる上積みを狙っている。練習試合でも135キロ以上の直球を持つ投手との対戦を積み重ねたことが本塁打増につながった。

2000年以来の〝札南旋風〟巻き起こす

 弟の壮太も1年生ながら背番号「6」を付ける。今回が兄弟で甲子園に行くことのできる唯一のチャンス。「1年生から全道大会を経験できるのは貴重なこと。勝ち上がって甲子園に行って、その経験を生かしてほしい」。村尾兄弟が目指すところはただ一つ、2000年以来23年ぶりとなる聖地行きの切符だ。
 

1回戦で北海道栄との対戦が決まった札幌南の村尾主将

 

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