高校野球
2023/07/01 22:00

足寄がサヨナラで決めた! 創部初の全道進出! 元F戦士の池田監督「たくましいチームになった」【北大会十勝】

全校応援のスタンドにあいさつする足寄ナイン(撮影・十島功)

■全国高校野球選手権北北海道大会十勝支部(7月1日、帯広の森)
▽Bブロック決勝 足寄8―7帯広北

1949年創部から初の全道切符

 劇勝で歴史に新たな1ページを刻んだ。足寄が帯広北に逆転サヨナラ勝利し、1949年の創部以来初めて全道大会進出を決めた。序盤に失点を重ねるなど、最大5点差をつけられたが、終盤に脅威の追い上げを見せ、最後の最後に試合をひっくり返した。町の悲願を成就させた池田剛基監督(38)は「いい成果が出て良かった」と喜び、北大会に向けて「また町民の皆さんに感動を届けられるような試合ができたら」と意気込んだ。

終盤七回の2点適時打から反撃開始

 最高のフィナーレが用意されていた。1―6で迎えた七回2死二、三塁から堂田悠斗投手(はると、2年)の放った2点適時打が、物語の始まりだった。三塁スタンドに詰めかけた全校生徒と足寄町民のボルテージは一気に高まり、ワンプレーごとに送られる声援は確実に相手へ圧力を掛けた。直後に1点返されたが、ひるむことなく、その裏には4連続長短打で3得点。1点差まで迫り、運命の九回を迎えた。

九回一死満塁から押し出しで同点 続く佐川がサヨナラ犠飛

 相手失策で先頭が出塁すると、完全に流れは足寄に傾いた。1死満塁から押し出し四球で同点とすると、続く3番の佐川巧真一塁手(3年)が中堅への犠飛を放ち、三走の原田侑樹捕手(2年)が北大会へと続くホームベースに滑り込んだ。この試合最初の3打席全てで三振を喫していた佐川だったが、「同点で楽に打席に入れた。もう吹っ切れて、開き直って打席に立てました」と最高の仕事を果たした。

池田監督「頭の整理が追いついていない」

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