ファイターズ
2023/06/16 23:35

新庄監督 秘策発動 上川畑おとりに万波生還で決勝点

勝利の一丁締め後、ファンの声援に応える新庄監督(中央)(撮影・桜田史宏)

■交流戦1回戦 日本ハム2-1中日(6月16日、バンテリンドームナゴヤ)

四回2死一、三塁 緊迫した場面で奇襲はまり勝ち越し 連敗は3でストップ

 球場全体を欺いた。日本ハムの新庄剛志監督(51)が16日、バンテリンドームで行われた中日戦の四回、秘策を繰り出した。同点の2死一、三塁で、投手の一塁けん制を誘ってホームスチールを敢行。緊迫した場面の奇襲が完璧な形で成功し、決勝点をもぎ取った。頭脳を駆使して連敗を3で止めた。

 監督就任1年目の昨季、時には勝ち負けさえも度外視し、多彩な戦術を試してきた。一、三塁は最も得意な形だった。相手の心理の裏をかくようなトリックプレーで勝ち越し、新庄監督は「去年からね、やってきたことを1発で…。あのタイミングじゃないとちょっと難しいというところを決めてくれた。成長に、もう感謝しかないですね」と、選手を手放しで褒めた。

相手が投球動作に入る前に三走が走りだし 続いて一走飛び出し 左腕は反射的にけん制

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