６年ぶりのバンテリンドーム　「悪い印象はあまりない」

　日本ハムの上沢直之投手（２９）が１６日、敵地・バンテリンドームで行われる中日戦に先発する。同球場で公式戦登板は２０１７年以来で実に６年ぶり。「マウンドが札幌ドームに似ているイメージで、悪い印象はあまりない。ボス（新庄監督）も言っていますけど、無駄なフォアボールを出さずに自分のピッチングをすること大事」と意気込んだ。

シーズン中も重ねる試行錯誤　〝小さいフォーク〟を再び

　〝原点回帰〟する。今季は落差の大きいフォークの習得に取り組んできたが、「もともと投げていた（落差が）小さいフォークをもう一回やってみようかな。試してみてどんな感じになるか」と決断した。

　投球の幅を広げるため、シーズン中も試行錯誤を続ける。「小さいフォークの方が回転するし、落ちる。真っすぐに見えるかなって」。右、左打者ともに有効で「フォークを使って抑えたいなって。しっかり投げられたら楽になる。そういう理由です」と意図を明かした。

バッティングは二の次　投手の本分に集中

　ＤＨ制のないセ・リーグ本拠地ゲームで、今季初めて打席に立つ。１８年以来５年ぶりの安打が期待されるが、「バッティングはいいっす。前はあったけれど、今年は意欲がない。しっかりバントとか最低限、言われたことはやりたいです」と表情を引き締めた。

　「しっかり抑えることが大事かなと思います」。まずはピッチングに集中。リニューアルしたフォークを駆使し、今季６勝目をつかみに行く。