ファイターズ
2023/05/04 18:35

《荒木大輔のズバリ解投》見事だった北山の投球 先発でも十分にやっていける

■パ・リーグ6回戦 日本ハム1ー0西武(5月4日、ベルーナドーム)

バランスを重視しコントロール勝負 投球の幅も持ち合わせている

 継投によるノーヒットノーランまで、あと1死だった。ただ、そんな簡単なものではない。リレー完封も立派な結果だ。

 先発した北山の投球は見事だった。スターターでも十分にやっていけることを示した。打者一人一人に全力で向かうリリーフの〝形〟が体に染みついているはずだが、この日のピッチングは先発投手そのもの。バランスを重視し、コントロール勝負に切り替えられていた。

 五回以降は、それまで投げていなかったチェンジアップも駆使。一回りが主のリリーフ陣と違い、先発は1試合の中で2~3回と同じ打者と対戦する。投球の幅は必要で、バッターが待つボール、意識するボールが多ければ多いほど有利になる。

次回の先発マウンドも〝当確〟 80球、6回が目安になる

 大学時代は先発をしていただろう。だが、現在の舞台はプロ。北山の順応力の高さ、そして器用さを感じた。今季から先発に転向した西武の平良とも立場が違う。平良は自らが言いだし、キャンプ、オープン戦から、そのための準備を進めてきた。北山はシーズン途中から。そこに大きな価値がある。

 次回も80球、6回が目安になるだろう。それでも、これだけ投げられる存在は今の先発陣にとっては貴重だ。

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