■４月１８日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

　ようやく〝開幕〟する―。北海道コンサドーレ札幌は１９日のルヴァン杯鳥栖戦（札幌ドーム、１９時キックオフ）に向けて全体練習を行った。１１対１１のミニゲームでは、出場が予想されるメンバーの左ＷＢに、右太もも裏を痛めていたＭＦルーカス・フェルナンデス（２８）が入った。セットプレー練習でもキッカーを務めるなど、もう不安はない。頼れる助っ人が試合のピッチに戻ってくる。

「できるだけ最高の形でいい結果を出したい」

　今季初の公式戦出場となるルーカスは「復帰直後は非常に難しい。復帰してすぐの試合なので、できるだけ最高の形でいい結果を出して、次に自分のベストに持っていけるようにしたい」。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督（６５）も「けが明けの選手が本来の状態に戻っていくにはまだまだ時間が必要。けがを再発させないこと、試合を通して徐々にコンディションを上げていってくれることを期待したい」と着実なステップアップを臨んでいる。

ペトロヴィッチ監督「我々は勝ちが欲しい」

　３月２１日の全体練習で完全合流を果たし、復帰間近とも思われたが、すぐに違和感を覚え再び離脱した。「絶対行けると思ったんですけどね。再発して残念だった」と唇をかんだ。離脱中は鈴木ウリセス通訳（４１）が営む石狩市のブラジル料理店に足を運んだ。「おいしい。回復が早まりました」とニッコリ。

　近年、チームは鳥栖と相性が良くない。２０２１年５月５日に行われたルヴァン杯のグループステージで、２―１と勝利したのが最後。それ以降はリーグ戦、カップ戦含めて７試合で４分３敗。ペトロヴィッチ監督は「鳥栖とのゲームはなかなか勝てていない状況が続いているけれども、我々は勝ちが欲しい」と力を込めた。

　苦手な鳥栖撃破のキーマンとなりそうなルーカスも「まずは最後までやり切ること。チームメートと戦う喜びを感じながら、貢献できれば」と意気込んだ。慣れ親しんだ札幌ドームから自身の２３年シーズンをスタートさせ、チームに追い風を吹かせる。