Vリーグ
2023/03/19 00:45

サフィルヴァ チャレンジマッチ出場圏内の2位浮上ならず… 現在2位・富士通にフルセットで敗戦

富士通戦に敗れたサフィルヴァ北海道(撮影・十島功)

■Vリーグ男子2部 サフィルヴァ2―3富士通(18日、函館アリーナ)

年に一度の函館開催 2―1と先行も逆転負け ミドルブロッカーの差が勝敗に直結

 大一番で競り負けた。V・チャレンジマッチを争う2位・富士通との直接対戦。勝てば入れ替わりで出場圏内突入へと大きく前進する一戦だったが、フルセットの末、敗れた。年に一度の函館開催で1セット目を先取するなど、2―1と先行していたが、逆転負けを喫し、2位浮上は遠のいた。

 ミドルブロッカーの差が勝敗に直結した。富士通はエバデダン・ジェフリー・宇意(25)がブロックを含め16得点を挙げるなど躍動。一方のサフィルヴァは先発した奥田基嗣(29)が無得点に終わるなど、ミドルブロッカーのみで計8得点と不発だった。第3セット途中には奥田を下げ、渡辺龍也(22、東京学芸大)を投入。流れも変わり、第3セットこそ逆転で取ったが、第4セット以降は相手に押し切られた。

 上杉徹監督(42)は「相手のミドルにたくさん決められたのは一つの敗因。気付いたらミドル(の攻撃)が増えてきたところで、対応しきれなかった」と後手に回った。また、今季はフルセットでは1勝5敗と勝率が低い。「練習の中でも不安定になることがたまにある。そういうのが試合に出ちゃっている感じがある。メンタル的に押されている感じが、もしかしたら選手の中にはあるのかもしれない」。

 この日は痛恨の敗戦となったが、シーズン最終盤まで上位を争うなど、チーム力は確実に向上している。この日にV2優勝を決めたヴォレアス北海道、そして2位の富士通とはともに1勝2敗。敗戦も全てフルセットと競り合った。この試合でチーム最多の21得点を挙げた郡浩也(27)は「本当に互角。若い選手も多くて、経験値の部分でちょっと負けている。これからもっと強くなるチーム」と伸びしろは十分にある。

残り3試合 上杉監督「最後まで可能性を信じて、ベストを尽くす」

 残り3試合は、全力を尽くす。上杉監督が「まだ(V・チャレンジマッチに進出する)権利が復活する可能性もある。最後まで可能性を信じて、ベストを尽くす」と話せば、阿部誠樹主将(25)も「(残り)3戦を乗り越えられるか乗り越えられないかで、一つステップを上がれるかの瀬戸際にいる」と呼応した。

 まずは、今季最後のホームゲームである19日のつくば戦を白星で飾る。「チャレンジャーの気持ちで戦っていきたい」と阿部主将。今度は函館のファンに快勝を届ける。

あわせて読みたい