ファイターズ
2022/09/04 22:20

《ハム番24時》9月4日

 先発の加藤は八回を投げ終えて98球。今季2度目の完封勝利は目前だったが、新庄監督はあえて交代を告げた。救援した投手を見れば、その意図は明確だった。

 2番手は3日の試合でサヨナラの押し出し四球を与えた玉井。1死後には、同じ試合で同点打を許した吉田が登板した。「やられている2人は次の日に投げさせた方がいいと思った」。連投のリスクは承知の上。悔しさが冷めないうちに、雪辱の舞台を用意する。それがビッグボス流だ。

 完封も大事だが、試行錯誤する2人の将来を見越して、復調のきっかけをつかませたかったのだろう。結果的に2点を失い、スッキリしない締めくくりだったが、ボスの親心はきっと、彼らに伝わったはずだ。

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