抜群でした。先発したバーヘイゲン投手は強い直球、ツーシームを軸に首位チームを圧倒しました。立ち上がりの３者三振を皮切りに、スタートから出力全開。まさに無双のピッチングだったと思います。
　打者は強いストレートで来る投手が一番嫌なんです。この日のバーヘイゲン投手は１５０キロを優に超す球速を誇り、カーブも落差がありました。絞りづらく、打者は変化球が多少甘く入ってもミスショットを繰り返しました。結果、投手優位の状態で試合の主導権を握って投げ続けることができました。
　西川選手と試合前に会話をしたといいます。これまでバックも援護しきれずにいました。助言を送った西川選手が殊勲打を放ち、バーヘイゲン投手が意気に感じて好投。最高の流れでつかみ取った勝利だと感じました。
　元々、計算が立つ投手です。シーズンは終盤へ向かっていきますが、上沢投手、伊藤投手に加えて助っ人右腕が万全であれば、まだまだ上昇していけます。次回は出力を保ちつつ、７回完了という、もうワンランク上の投球を期待したいと思います。他球団の偵察隊は「バギー要注意」をチームに報告しているはずです。（本紙評論家）