ファイターズ
2022/04/26 23:50

満開の春!松本剛2安打2盗塁「1打席1打席フレッシュな気持ちで」

二回2死一塁、松本剛が二盗を決める(撮影・桜田史宏)

■日本ハム2-3オリックス(26日、東京ドーム)

  4月の最終週に入っても、好調ぶりに陰りは見えない。「4番・右翼」で先発した松本剛外野手(28)が、打って、走って、オリックスの山本をかく乱した。

 四回無死一塁。初球、2球目とセーフティーバントの構えで相手バッテリーと内野陣を揺さぶった。そして、2ボールから引っ張りに行った打球は高く弾み、三塁の頭を越える二塁打となった。

重盗決め追加点!今季10盗塁でリーグ単独トップ

 石井の先制適時打につなげると、最大の見せ場は続く野村の3球目だった。三走の松本剛は、ベンチから指示された重盗をきっちりと決めた。捕手が二塁へ送球した瞬間、迷いなく本塁に突っ込んだ。「ベンチのタイミングの問題なので、僕は指示通り動いただけですね」と謙遜したが、日頃から準備を怠らなかったからこそ、生まれた好プレーだ。

 「結局重盗も(スタートの)タイミングは自分で計らないと。スタートが速すぎたら、キャッチャーに投げられちゃいますし、自分の感覚というか、タイミングっていうのは日々の練習の中でやってはいます」

 もう新庄監督が繰り出す奇策に対して、動じることはない。「いろんなサインが今までにないタイミングで出るっていうのは、僕含め選手はみんな感じていると思う」とビッグボスの〝野球脳〟に染まりつつある。

 だからこそ、悔やんだワンプレーがある。24日のソフトバンク戦、三回1死三塁の第2打席だった。カウント3―1から新庄監督が選択したのはエンドランのサインだったが、松本剛はゴロを転がすことができず、二直で併殺に終わった。チャンスはついえ、直後に大量失点。大敗への流れができてしまった。

 松本剛は「ああいうところでゴロを一発で打てれば、ボス(新庄監督)が思い描く野球っていうのがあるんだと思うので、そういうところの準備は怠らずにしてます」と、プレーの精度をさらに上げていく必要性があると痛感した。

 打率.400、10盗塁は共にリーグトップを快走。「戦っていく中で悪い打席、自分が思ってないような打球を打つこともありますけど、1打席1打席しっかりフレッシュな気持ちで打席に向かうことはやり続けていきたい」。松本剛がプロ11年目の春に、満開のスタートを切った。

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