《SHINJOの信条》達くんの髪。もうそろそろ変えなさいと言ったんですよ。イメチェンしていって
■レギュラーシーズン最終戦前日練習(9月30日、ZOZOマリンスタジアム)
取材に応じた新庄剛志監督(54)の一問一答は以下の通り。
―レギュラーシーズンは残り1試合となった
「1試合と思ってない」
―ポストシーズンの戦いを見据えて
「何があるか分からんからね。ポンポンポンと勝つ可能性もありますからね」
―その前に最終戦を勝って終えたいところ
「ファンのためにはね」
―チーム本塁打が177本。球団記録まであと1本
「そこを狙っていなかったです、今年は。その上ですから。優勝しか狙っていなかったから」
―あまり本塁打数は関係ないか
「関係ないことはない。よく打ってくれたなと。だってダントツでしょ。ただ、ホームランはもっと減らしていいから、エラーをもうちょっと少なくしてほしかった(笑)。いい具合にバランスを取ってほしかった。両方トップやから」
―北山の最多勝もかかっている。負けられない一戦に
「俺、勝ちたいより負けたくないんですよ。負けるのが嫌いなんですよ。そこですね。ずっとですけど。1年目は別ですよ。あれは育成だったから」
―エスコンフィールドでCSファーストステージが開催できる可能性がある
「そこを考えすぎてもね。僕たちはやるだけですよ。西武さんだって本拠地でやりたいだろうし」
―西武は4年ぶりのCSになる
「4年ぶりか。おめでとうございます、本当に。それは本拠地でね、ファンの皆さんは見たいですよ。ファイターズもそうですけど、僕たちより遠ざかってるわけだしね。でもそのへん、選手は(目の前の試合に必死で)あまり考えていないと思いますよ」
―今年はベルーナで勝てていて、相性がいい
「いや、分からん、短期決戦は。いいイメージはありますけど、ファンの声援というのはデカいですよね。(西武の)選手にとっては。こっちの味方にすればいいんですけど、声援を。(ビジターの雰囲気にも)慣れていますよ、選手たち。ただ、阪神の応援だけは慣れないけど。高校生のブラスバンド部ぐらいすごいですから」
―甲子園よりエスコンの時のほうが阪神の応援が響く
「そうそう。それは室内ですから。想像したことあるもん。甲子園が室内だったらどうなるんだろうと。音の大きさを測るやつが壊れるんじゃないかと(笑)。すごいです。僕も10年やりましたけど、関西という声の大きさは関係あると思いますよ。ファイターズも最初全然でしたけど、めちゃくちゃ声が出るようになりましたね。最近は大きい、本当に大きい」
―中日の井上監督が退任することに
「寂しいね。本当に寂しい。仲良かったから。つらかったと思うよ。期待がすごいあっただろうし。井上監督も行けると思ったシーズンだったところで、けが人。けがが多かったのが痛かったですよね。そこら辺は僕も意識して、出場機会とか、ものすごく計算しながら。けがをしちゃったらどうしようもないですからね。アクシデントは別として。寂しいね。『きよめぱん』か。もらえないもんね、もう(笑)。本人に言ったもん、つぶあんは嫌いやと。こしあんにせえと。でもケジメを取ったんでしょ。見ててつらかったもん、あのヤジが。それだけ期待されていたんだろうなというところもありますけど。ものすごくやせたように見えたもんね。こけたというか。一緒にやってみたいという人でもあります、井上監督と」
―何らかの形でオファーも
「いやいやいや、休ませてあげてよ。ゆっくり家族と焼き肉を食いながら。少しでも気分転換になればとは思いますけどね。同級生がいなくなると寂しいですよね。でも俺が辞めても寂しがられないんじゃない? 自由に生きるんだなと。楽しかったやろね、はい終わり、さいならって。なんもそういうメッセージはないと思うよ。きのう、連絡しようと思ったけど、まだ試合がありますからね。もう、めちゃくちゃな野球をしてほしいよね。逆に、このアイデアはいいなとなるかもしれないしね。とにかくもう、ゆっくり休んてほしい。野球脳というのは素晴らしいものがあるし、僕と一緒でモチベーター。選手の心を動かす力というのはある人間なので、また戻ってきてくれるでしょう」
―新庄監督が呼べば
「俺もそんなに…。来年(優勝以外の)Aクラスならもうダメですよ。ダメダメダメ」
―鶴岡さん(元南海監督)を超えると
「つえを付いてね(笑)。でも、10年やったとしてもあっという間でしょうね。井上監督の今年のヤジ(を受けて)の10年は長いよね。でもそこからの優勝はめちゃくちゃ感動はしますけどね、逆に」
―5年は短かったか
「この間も話したように、2週間前に三輪のバイクで国頭入り(就任1年目キャンプで実行)した感じですよ。このファイターズの野球をやっていて、もうええわ、ということはないですからね。面白いでしょ。何かきっかけがあって乗っていけたら、とてつもないチームになる可能性が高いし。それは、来年どうなるか分からないですよ。急にドーンと最下位かもしれない。ただ、そこから1位に持っていける選手はたくさんいますからね。相手だってプロなんですから。みんな野球が上手いんですから。監督のせいだけじゃないですけどね。出た選手がやりゃあいいんですから。そうでしょ、仲が悪くても。サンフランシスコ・ジャイアンツなんか、仲がめちゃくちゃ悪かった。けんかばかりして。でも勝つんやから。個人ですよ。ピッチャーが抑えて、バッターが打って。バリー(ボンズ)なんか、7分前まで寝てるのに、打席に入ったらホームラン、ホームラン。それでいいんですから。勝つんですから。でもダスティ・ベイカー監督のテクニックというか…、強かった。なんでこのケースでこうするんだろうとか、この選手を使うんだとか。その一人が俺だけどね(笑)。俺を使うんだって。ワールドシリーズでも俺、DH。俺、守備やろって。違うやろと。そこは俺、おかしいなと思ったんやけど。でもどこのチームに行ってもポストシーズンに持っていける監督でしたね。体が今はあまりよろしくない、という噂も聞いていて。もうたぶん、40年ぐらいしたんじゃない、トータルで言ったら。ダスティ・ベイカー。ボビーも好きでしたけどね」
―ダスティ・ベイカー監督から学んだことはあるか
「もちろん。(選手同士の)けんかには関わらないようにしてた。遠ざかっていた」
―新庄監督も個性のある選手をまとめている
「個性がついてきましたね。ヒーローインタビューでも他の球団と違うもんね。面白くなったし。野球とは別のエンタメ要素を持っている選手が多い。郡司くんを筆頭にね。みんなだいぶ変わってきて。ありふれたセリフしか言わんでしょ、他の球団のヒーローインタビュー。頑張りますはあまり好きじゃないんだけど、ファイターズの今の選手たちも言うけど。でも変わってきた。前にも言ったようにコマーシャルにもつながってきますからね。めっちゃうまいとかめっちゃエグいとか。レイエスが言うでしょ。コマーシャルを勝ち取ったもんね。そういうところなんですよ。それ大事。野球以外でもお小遣いをもらえるって良くないですか。それをずっと言ってきたんですよ。あと達くんの髪も、達モデルでカツラが出るかもしれない(笑)。東京に並ぶかもしれない。カツラショップに。もうそろそろ変えなさいと言ったんですよ。もう飽きてるよと。イメチェン、イメチェンしていって。それも、野球のことをちょっと忘れてほしいという気分転換。俺は行き過ぎて痛んだけどね、髪が。それぐらい意識はしてた。洋服も。38万円の給料で35万円のヴェルサーチのシャツを買っていたもん。1年目も2年目も。お金がなくて。お金なくなったら何するか知ってます?」
―借金をするのか
「練習。練習しかない。買い物も行けないし、お金がないから練習するしかない。そういうところを作り上げていたね、自分の中で。給料が25日だったら26日に買いに行っていたから。で、なくなるでしょ。27日から24日まで練習する。あとはもう先輩たちが捨てるバット探し。バットが6000円ぐらいだったから。俺、めっちゃ振っていたバッターだから、折れてたんですよね。よく真弓さんのロッカーへ行ってたね。いっぱいあるから。たまにゴミ箱に捨てているんですよ、オマリーとかいっぱい。やった、これ。ヒビが入っていてもテープを巻けばいいから。グリップのほうやったらそれより短く持って打ちゃいいし。そこから、ぜいたくなことにアドバイザー契約とかさせてもらって、ちょっと道具の大切さを忘れたところで自分が嫌になって。でもグラブだけはプロ生活、こいつがダメだったら辞めようというぐらい大切だった。だから選手が凡打して道具をバーンとベンチで叩くのが嫌なんですよね、ものすごく。だってそれがなかったらグラウンドで野球ができないわけでしょ。一生懸命作ってくれる人がいて、結果を出して給料が上がっていくわけですからね。グラブはもう17年大事にしたけど、グンゼのパンツは360枚変えてたもんね。毎日。ギャップ(笑)」