馬場晴也 J1柏に完全移籍へ「自分が成長し、目標に向かうため」
FWサンチェス(左)から話しかけられるDF馬場=撮影・宮西雄太郎
近日中にも正式発表
北海道コンサドーレ札幌のDF馬場晴也(23)が、J1柏へ完全移籍することが6日、関係者の話で明らかになった。近日中にもクラブから正式発表される見込み。闘争心あふれるプレーが持ち味の背番号88は、熟考を重ねた上で、成長の場をJ1の舞台に求めた。
別れを惜しむようにパス交換するDF馬場(左)とDF西野
馬場は今季、リーグ戦とカップ戦を含めて10試合に出場。4月13日のトレーニングマッチで左太もも裏を負傷するまで、ハードワークを武器に札幌の守備を支えた。
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昨オフは声掛けられたが残留選んだ
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患部は順調に回復し、中断期間明けからの実戦復帰を目指す過程で、オファーは舞い込んだ。柏からは昨オフにも声を掛けられていたが、「コンサドーレと北海道からの愛を感じていたし、僕も好きだから」と降格の責任を感じて残留を決断していた。
練習終了後にDF馬場(中央)のもとへ集まり談笑する札幌の選手たち
最短での再昇格を目標にした2025年シーズンは開幕から低空飛行が続き、現在もリーグ12位と苦戦を強いられている。自らも肉離れによる長期離脱を余儀なくされるなど苦しむ中で、再び獲得に動いた柏の熱意に心を動かされた。
J1で4位を走る強豪からのラブコールは魅力的であり、馬場は「自分が成長するため、目標に向かうための逆算をした。やっぱり海外でやりたいし、まだ代表やW杯を目指せる年齢なので、より高いレベルでプレーしないといけない。気付いたら24歳の代になっていて、焦りもある」と現在の立ち位置を踏まえて、難しい決断を下したという。
クラブ関係者「総合的な判断」
クラブ関係者は「戦力を維持しつつやっていきたいのは本音だが、本人の意思を含めた上での総合的な判断」と話した。札幌の屋台骨を支えたファイターは、さらなる高みを目指して、北の大地に別れを告げる。
4月5日徳島戦、ドリブルで攻め上がるDF馬場(中央)