【一問一答】水谷瞬 守備中に六甲おろし歌うも「(あしたは)大歓声を黙らせるぐらいの1本を」
六回1死、水谷が中前打を放つ=撮影・桜田史宏
■セ・パ交流戦1回戦 阪神1-0日本ハム(6月3日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの水谷瞬外野手(24)が「2番・左翼」で昇格即スタメン出場し、六回の第3打席で中前打を放った。試合後の一問一答は以下の通り。
―試合を振り返って
「そんなに意気込んで入ったつもりはないんですけど、やっぱり気持ちのどこかで、かかってしまっている部分はあったので、そういう面で1、2打席目は自分の中で納得いかない凡退だった。それを3打席目、しっかり自分の中で整理していけた結果、良い打席が送れたと思います。それがヒットになったのでフォーカスされますけど、僕の中では打席自体が良い内容だったと思うので、3、4打席目は良かったんじゃないかなと思います」
―1、2打席目は力が入ったか
「(力が)入っているつもりも、気持ちを入れているつもりもないんですけど、入っちゃうんですね。たぶん、打席での感覚、見え方含めて、力が入っているんだろうなというような、打席での心理状況だったので、なんとかそれを落ち着かせようと思ったんですけど、なかなか難しかった。それをゲーム内で、3打席目で修正できたのは良かったなと思います」
四回1死、水谷が三振に倒れる
―昨年MVPの交流戦で、高揚感は
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「今、思い返してみたら、去年も交流戦の阪神戦から始まって、次が横浜か。横浜とヤクルト以外はウエスタン・リーグのチームなので、懐かしい感じというか、そういう意味で、阪神戦から始まって懐かしいユニホーム、相手チームのメンバーを見ても、ファームにいたような選手も何人かいたので、落ち着いてできていたなというのを、きょう久々に思い返して、プレーしていました」
―3打席目は特にどこが良かったか
「気持ち(笑)。正直、見た感じがどうかは分からないですけど、僕の中では前のめりになっているというか、そういう気持ちがあったと思いますし、その分、(マウンドからの)18.44メートルの距離が変わることはないんですけど、すごい近く感じてしまっていて、(バットが)止まる変化球も止まらないし、真っすぐに対してもそういう感覚があった。3打席目から少し自分の中で冷静になれたというか、もちろん(相手先発の才木は)良いボールを投げているんですけど、実際よく見たら全く歯が立たないボールではないと思っていた。それをどう自分の中でコントロールして、打ちたい気持ちをどう抑えるかを3、4打席目、特に3打席目は抑えていけた結果、スイングしている中では力んだスイングもあったんですけど、打ちたい打ちたいという気持ちは一つ、我慢してできた結果、スイングするべきボールをスイングして、見逃すべきボールを見逃せた。まあヒットになったのは気持ちですね」

―才木はタイミングが取りづらいか
「そうですね。やっぱりフォームが独特なので、タイミングの取りづらさは感じましたし、高めの真っすぐとゾーン内に来る真っすぐの強さも感じた。そういうところも難しいピッチャーだったなと思います」
―水谷はもともと阪神ファン。きょうの相手の声援はどうだったか
「去年も甲子園で経験しましたけど、甲子園もすごかったですけど、やっぱり阪神ファンはどこ行っても多いなと思いましたし、あんまりよろしいか分からないですけど、僕も守りながら六甲おろし歌っていたので(笑)。それをなんとか、あの大歓声を黙らせるぐらいの1本を、僕もそうですし、チームとしてもできたら良かったですけど、それはあしたやり返せたら、個人としてもチームとしてもいいのかなと思います」
六回1死、中前打を放った水谷=撮影・村本典之