【タイトル未定の日常】#56 阿部葉菜と山下彩耶 一番笑う2人によるマシンガントーク
「タイトル未定の日常」#56は阿部葉菜(左)と山下彩耶=提供写真
ネタが尽きない2人
今回の「タイトル未定の日常」は、阿部葉菜と山下彩耶の対談。山下が負傷でライブを休んでいた時期の話や、グループの楽屋などでの様子などを語り合った。
最初は互いに意識する存在だった
山下「初めて会ったのは、タイトル未定加入前にワンマンライブ『浸る大地』を見に行ったときです」
阿部「そのときはアイドルしかいなかった事務所に、初めてタレント枠として入ってきた子だったから、この子のおかげで事務所の幅が広がるんだって思った記憶があるよ」
山下「彩耶は所属する前からタイトル未定を知っていたし、1対1で話したことはなかったですけど、何となくメンバーのキャラクターはわかっていた上でライブを見ました。葉菜ちゃんは改めてパワーをもらえる人だなと。ライブで一番、葉菜ちゃんの存在に惹かれました。ステージ上で見る葉菜ちゃんは、シルエットが大きく見えたし、力強い歌声が印象的でした」
阿部「加入前にも私たちが出演したイベントで彩耶ちゃんがMCをしていたよね。ちょっと挨拶したときは、キラキラしていたのもあって、緊張してたよ。加入する前は、気軽に行けなさそうな感じかもしれないと思っていたけど…」
山下「え、怖い、怖い」
阿部「ニコニコちゃんだった。すごくかわいい笑顔をするし『先輩、先輩』って来てくれる。最近だと彩耶ちゃんが配信していたときに、私がXでグループ5周年のポストをしたら、それに対して1人で涙を流してくれていたよね」
山下「配信していて、一旦終わってSNSを見たら、それが流れてきて泣いちゃいました…」
阿部「ファンの方が彩耶ちゃんが泣きながら配信してるよって言うから、急いで見に行ったよ。すごく感受性豊かだったり、加入前から印象はガラッと変わったな」
山下「彩耶は、大まかなイメージは葉菜ちゃんがメンバーの中で一番変わってないかもしれないです。(谷)乃愛ちゃんとか(冨樫)優花ちゃんに比べたら、一番変わらないです。まず明るくて、元気をもらえる。もうパワースポットみたいだなとずっと思ってます。そして、真面目です。タイトル未定にリーダーとかはいないけど、何となく彩耶の中では頼りがいがあるというか、まとめてくれるリーダー的な立ち位置にいるなというのを、日々強く感じてます。でも抱えすぎてないかなと心配になるときもあって、体調を崩したり、ちょっとでも元気がなかったら心配になっちゃいます。でも、基本的にはあんまり波がなくて、朝でも夜でも、いつでも元気だし、パワーをくれます。葉菜ちゃんが発言する言葉だったり、SNSの言葉ってどこから出てきているんだろう? っていうぐらい、グサッと刺さるし、ツッコミとかも的確ですよね」
阿部「めっちゃ笑ってくれるよね。一番笑ってくれる。私がちょっと『○○っぽい』って言って、みんなが笑ったら、その後も『いや、すごいな』とかって言って笑ってるもんね(笑)」

笑いに変えた方がやりやすい
山下「それこそ、こういう葉菜ちゃんと1対1の対談がなかったですよね。今回やっとです。一番笑うし、一番食べる2人だと思ってます」
阿部「確かに。意外な一面とかはある?」
山下「彩耶は葉菜ちゃんに頼り過ぎちゃうときもあるし、みんなからも信頼されているから、みんなも頼りやすいと思うんですけど、葉菜ちゃん自身が具合悪いときとかは、ちゃんと頼ってくれるんだなと思います。あと悪口じゃないんですけど…」
阿部「どうぞ、どうぞ」
山下「完璧さんだと思ってたんです。運動できます、勉強できます、絵が描けます、歌できます、踊ります、みたいな。でも、意外と天然だぞっていうところも感じます。ちょっと多田萌加臭を感じるというか。そういうところを見たときにうれしくなっちゃいます」
阿部「ヘマするとみんな喜ぶよね(笑)」
山下「同じ人間だったと思えて『ウエーイ』ってなる。歌を歌えるのに、自分で録音した歌を1回聴かせてもらったときも、全然歌えてなかったです(笑)」
阿部「それがあまりにもおもしろいから、消化したくてメンバーに聴かせた(笑)。昔は絶対そういうところを見せたくなかったよ。恥ずかしいし、ちゃんと完璧でいたいと思って。でも、みんな笑ってくれるし、その方がやりやすいなと思って」
山下「味しめちゃった(笑)」
阿部「『みんな、静かにして』って言ってから、ちゃんと聴かせてるからね」
山下「そういうところが意外でした。引き出したら何でも出てきますよね。おもしろいです。葉菜ちゃんは逆にありますか?」
阿部「見た目はギャルだけど、努力している部分を顔にもあんまり出さない。でも、ちゃんと感情を持っているから、もっと出せばいいのに」
山下「出てませんか?」
阿部「今出てるのも出てるんだけど、もっと言ってもいいのにって思う。『これできた』とか『○○のために○○したよ』とか。ストイックにやっているから、それを出していいのにって思うな」
山下「めっちゃいいアドバイスをいただきました」
微妙な距離感が難しかった休養期間 人生で一番辛かった時を乗り越えて
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阿部「ライブ休んでた期間は辛かったよね。特典会だけ出るために楽屋は一緒に入って、準備してっていう時間があるけど、ライブの話になった瞬間に彩耶ちゃんが寂しく見えちゃった部分があったから、ごめんねって思いながら」
山下「気づいていたんですね」
阿部「これまでは誰かが休むときはもうがっつり休む感じだったから、ライブ前後とかは一緒、みたいなのは初めてだった」
山下「休止したことが今までなかったんですけど、今回はライブだけ休んだ状態だったので、ライブの話をしているときは『自分は関係ないんだ』と思ったら、どう聞いていたらいいかもわからないし、だからといって、そっぽを向くのも同じグループとして違うなと思ってました。ライブもお客さんの一番後ろの席で見たりしていたんですけど、途中からリハーサルすら見られなくなりました。サビで1個、ポッカリ空いているところを詰めて、4人できれいに見えるように練習してくださっていたり、メンバーだけのLINEグループも動いているから、そういうのも全部わかった上でリハーサルを見ると、『自分の立ち位置が埋まっている』とか、ネガティブに捉えちゃって…。メンバーはきれいに見えるように努力してくれているのに、『あそこは彩耶の歌う部分だ』『彩耶の立ち位置だ』とか、たぶん人生で一番ネガティブになってました。リハーサルも途中で離脱しちゃってました。泣きながら見ているぐらい辛かったから、家族からは『それでストレスや負担になるんだったら、休みをもらって治療に専念するべき』とも言われてたんですけど、それも自分の中では違って。そのすごく辛い時期に葉菜ちゃんも支えてくれました『気にしないでいいから』と連絡くださって、変に気を遣わせて申し訳ないなと思いつつ、とても支えてもらいました」

ツッコミ気質の阿部 街中でも…
山下「みんなでいると、やっぱり葉菜ちゃんは(場を)回す人ですね。非常に助かっております。葉菜ちゃんもすごく喋る人ではあるけど、メンバーの会話を聞いて入っていくパターンも多いかな」
阿部「話を聞く方が好きなんだよね。自分のエピソードトークを話すのが意外と苦手というか、照れちゃう。『みんなつまらないかな』と思っちゃうのが嫌だから、その場を盛り上げる方が好き」
山下「え~、ネガティブですね」
阿部「意外に(笑)」
山下「最近だと乃愛ちゃんと(多田)萌加ちゃんが結構、話していて、そこの間にいるっていう感覚です」
阿部「その2人がすごく喋るからね。でも、自分のエピソードを話せるのは意外にトガ(冨樫)と彩耶ちゃんな気がする」
山下「葉菜ちゃんの横に必ずいるんですよね、優花ちゃん」
阿部「気づいたらいるよ(笑)」
山下「彩耶も最近、優花ちゃんが隣にいることが多くて。ご飯に一緒に行ったり」
阿部「なついたんだよ」
山下「みんなでご飯に行っているときも、気づいたら隣にいて。『彩耶ちゃんと同じジュース飲む』とか、この前も『彩耶~!』って、気づいたら隣にいることが多いなと思ったけど、やっぱり葉菜ちゃんの横に優花ちゃんがいる」
阿部「しかも斜め後ろね(笑)」
山下「楽屋での立ち位置は大体わかってきました」
阿部「楽屋でもオチを作ろうと思っちゃうから、次は誰に回したらいいかなって(笑)」
山下「普通に街中でも『あの人にツッコみそうになったわ』って言ってますよね。職業病。でも、阿部葉菜って感じがします。いいことだとは思いますけど、それが街中で口に出さないように。心の中で思う分にはいいから、口に出なければ大丈夫です」
年を取るたびに夏を好きになって
山下「この前、彩耶に『何でもうまくやるよね』って言ってましたよね」
阿部「そうそう。しかも動じない。あんまり緊張してブレてるイメージもないし、何でも何となくできちゃう」
山下「葉菜ちゃんは夏に弱いらしいですね。楽しみっていう言い方はあれですけど、夏にどうなっちゃうのか」
阿部「キャラブレなんだよね…。太陽さんさんって感じだから。紫外線アレルギーを持っててダメなんだよね。葉菜っていう植物みたいな名前なのに(笑)」
山下「アレルギーは仕方ないですよ。夏に一番元気なのは彩耶なんじゃないかと」
阿部「夏似合うよ! ギャル、夏好きじゃん(笑)」
山下「だからぁ! もーう! 何か年を取るたびに夏を好きになってます。まず楽じゃないですか。Tシャツ、ショートパンツでいいんですよ。すぐ日焼けしちゃうから、怒られないようにしないといけないんですけど」
阿部「パッと横見たら、真っ黒の彩耶ちゃんになってるかもしれない」
山下「小学校のときのあだ名は『ガングロたまごちゃん』(おでんくんのキャラクター)です」
阿部「待って! 私も呼ばれたことあるよ(笑)」
山下「やだ、そんなところで合いたくないんですけど(笑)」
阿部「ギャルだしね(笑)。私より似合う」
山下「やだ~!」
私も言われたいよ(笑)
阿部「私のエピソードトークを言ってくれる人がやっと現れたよ。私がいつも回す役だったらから、トガと乃愛のエピソードを出していたけど、私のことを話す機会が意外になかった。それを彩耶ちゃんが『こうだったんですよ~!』って言ってくれるから、それが本当にうれしくて」
山下「え~」
阿部「ちょっと言葉にするのは恥ずかしいけど、私も言われたいよ(笑)」
山下「MCで回してたら、自分で言えないですよね。何かきっかけがないと」
阿部「だから、それを言ってくれる人が現れたって番組収録のときに思って、すごくうれしかった」
山下「そういうエピソードトークは葉菜ちゃんが嫌だったかもしれなかったから、そうやって言ってくださって良かったです。でも、話しすぎていたら止めてほしいです」
阿部「萌加ちゃんもだけど、彩耶ちゃんがパーンと言ってくれる」
山下「だっておもしろいんですもん、葉菜ちゃん。本当にネタが尽きない」
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